BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

騎士竜戦隊リュウソウジャー 第14話感想

 公園で次の動画について考えていたところ、イケメンだが超節約家の青年が女性にフラれるところを目撃するうい。そこへマイナソーが現れるが、青年は金色のリュウソウジャーに変身して一撃でマイナソーを倒してしまう。一方その頃、自分たちのアジトを作っていたワイズルーとクレオンの前にドルイドンの新幹部・ガチレウスが現れ・・・。

 

 恒例・新戦士登場回ですが、今年はずいぶんと早いですね。いつもだったら3クール目の始まりあたりに来るイベントですし、正直、まだ初期メンバー5人のキャラの掘り下げも十分とは言えないのに。加えて、結論から言うとなぜかアクの強い要素が重なってしまったおかげで、新戦士の初登場回としてこれでいいのか・・・?と疑問に思わざるを得ないものに。

 

 原因の一つはまだワイズルーがやられたわけでもないのになぜかやってきた新幹部ガチレウス。力押しが基本で融通が利かないという点ではタンクジョウと同じですが、必要とあらば自ら積極的に前線に出て戦うことでマイナソーを支援していたタンクジョウと違って、こいつは目的達成しか考えず採算とかを無視した無茶な要求をひたすら上からふっかけてきてくるだけで、自分からは何も協力しようとはしない。おまけにワイズルーとは対照的に全く性格にあそびがなく、こっちが何を言っても全く会話にならない奴ときては、もはやどっからどう見てもブラック上司以外の何者でもありません。そしてクレオンはブラック上司にこき使われ、哀れ社畜と化す羽目に。ただでさえ見ていて気の毒なのに、「この頃から僕は笑わなくなった」だの、「働く意味なんて考えちゃダメだ」だの、心を壊した社畜丸出しのモノローグが挟まれるもんだから、もはや夢も希望もありません。TVの前の小さいお友達はもちろん、大きなお友達だって笑えないでしょうこんなの。日曜の朝からなんつーものを見せてくれるんだか。

 

 もう一つの原因は、カナロに接近してきた女性・あかねとその恋人。節約家のカナロと気があって接近してきたあかねでしたが、その裏には、いつか自分の店を持ちたいという夢を持つホストの彼を支えるため、倹約に励んではブランド品を貢いでいたという、これまた夢も希望もない事情が。前回の総理の設定もそうですけど、ここまで無駄に重い設定を作る必要あるんでしょうか。結局自分ではあかねを幸せにしてやることはできないと彼女を諦めたカナロでしたが、あのホストが酷い男で、自分の店を持った途端にそれまで尽くしてくれた彼女をあっさりと捨てる、なんていうろくでもない結末になる可能性だって十分に考えられるじゃないですか。

 

 結局、戦闘シーンでリュウソウゴールドの新戦士らしい強さは十分に描かれはしたものの、社畜クレオンだの貢ぐ女だの、謎の世知辛い要素のせいで微妙なことに。なんだか本気でこの番組の行く末が心配になってきました・・・。