BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンタイガ 第4話感想

 ヴィラン・ギルドのメンバーが、街に「怪獣爆弾」を仕掛け、爆破の中止と引き換えに100万ドルを政府に要求する事件が発生。外事X課からの依頼でE.G.I.Sが捜査に当たることになったが、首謀者はホマレのよく知る男だった・・・。

 

 ようやくヴィラン・ギルドが物語の本筋に関わってきた回。しかし、こんな仕事まで外部の、それも武装も捜査権も持たない組織に丸投げするなんて、外事X課というのは何のために存在してるんでしょうか。それはともかく、宇宙人が絡む犯罪ということで、タイガの物語世界の特徴である「宇宙人が密かに地球人に紛れて生活している世界」という世界観がようやく本格的に描かれましたね。善良な奴らもたくさんいるんでしょうけれど、今回出てきたのは脛に疵持つ奴らばかり。犯罪組織の大物であるゼットン星人が、人当たりのいい町内会長として何食わぬ顔で暮らしているというのは嫌な話ですね。前回や前々回も重い話でしたが、今回は今回で、まるでヤクザもののVシネでも見ているかのような展開に。土曜の朝からなんてものを見せてくれるんだか。ホマレの素性も少し明らかになりましたが、彼もまたトレギアには何らかの因縁があるようですね。あいつは手広く悪事を働いてるようなので、どこで誰の恨みを買っていても不思議ではありませんが。

 

 今回の敵怪獣は前回のギャラクトロンMK2同様、劇場版に登場したデアボリック。全身武器の塊のサイボーグ怪獣なので、侵略兵器として売り物になっていたという今回の設定はマッチしていますね。オーブ劇場版同様、全身をハリネズミのように包む武装からの攻撃でタイガを苦戦させましたが、そこへ現れたフーマが相手をすることに。タイタスとは対照的にスピードでデアボリックを翻弄するフーマですが、デアボリックの主砲から放たれたビームに真正面からぶつかっていくあたり、基本的にトライスクワッドはみんな無鉄砲なんでしょうか。見事デアボリックを倒し、颯爽と空へと去ろうとするフーマでしたが、そこに現れたのはまたもやトレギア。なんと、飛んで去ろうとしたフーマの足をつかんで引き倒すという、変身や名乗りの最中に攻撃を仕掛けるのと同じぐらいの掟破りの狼藉を働きました。そしてタイタスの時と同じく、わざと攻撃を喰らってなんともないことをアピールして去っていく。人が帰るのを邪魔しておいて自分はさっさと帰るって、どこまでもムカつく野郎です。お前がどれだけ余裕こいてなめた真似をし続けたところで、こっちの目には同期の息子とその同僚をおちょくって勝手に悦に入ってる痛い中年にしか見えないんだぞこの野郎。