前回の時点で仮面ライダーアクア、アナザードライブ、そしてアナザーディケイドと召還されたダークライダーたちと、敵も味方もライダーが入り乱れる豪華な展開でしたが、今回はさらにアナザーディケイドにより召還されるかたちで、仮面ライダーエターナルが登場。歴代の劇場版の悪役ライダーの中でも屈指のかっこよさは今なお健在ですね。ともに劇場版限定のライダーであるアクアとエターナルの対決が見られるとは、誰が予想できたことか。ただ、召還されるなりスウォルツの思惑通り戦い始めるというのも、克己の性格を考えるともう一捻りあってはほしかったですね。
アナザーディケイドの力でやりたい放題やっているスウォルツですが、そんなスウォルツに対して格の違いを見せつけたのがその力の元の持ち主である士。ディケイドの力を奪われたことを全く問題にしないばかりか、「俺の力は俺の存在そのもの」と豪語してオーロラカーテンを呼び出し、スウォルツがアナザーワールドという異世界を作り出してダークライダーたちを呼び出しているというからくりをあっさりと看破してみせるチートぶり。それにしてもこのやり方、回りくどいうえにどうやらアナザーワールドを作るためには何かに挫折した人間を見つけてくる必要があるようなので、ずいぶん不便ですね。ディエンドはもっとずっと簡単にライダーを呼び出して使役できるというのに。それに今回のエターナル、Ｗに勝利した世界からやってきたといいますが、その割には「今度こそちゃんと死ねたと思ったんだが」と、Ｗに敗死した記憶を持っているようにも見えましたが・・・。
そんな中、オーラがウールの力とともに彼の命を奪ってしまうという衝撃の展開が。まぁそういうことをやりかねない女だとは思っていましたが、既にキバ編で一人自ら殺していることも合わせると、これはこの先彼女に待っている運命もろくなものではないでしょうね。それにしても、ここまでのウールの生涯を振り返ってみると本当にろくなことがなくて、つくづく気の毒です。
衝撃的な展開が続く中、ついにゲイツまでもがスウォルツの作り出したアナザーワールドの中へ放り込まれ、その代わりに現れたのは、まさかの白ウォズ！ それなりに綺麗な退場をしたというのに、いまさら何をしに再び現れたのか？ そもそもこれではダークライダー扱いだぞ。いいのかそれで。
