BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンタイガ 第6話感想

 トレギアからの依頼を受け、タイガを倒すためにやってきたガピヤ星人アベル。そこで彼が遭遇したのは、宇宙人を自称する妙な男。その現場に偶然出くわしたカナは、どうにか男を保護するが・・・。

 

 タイトルからしウルトラセブンの「円盤が来た」の続編的作品と分かる回。ウルトラマンマックスの「狙われない街」と似たような話ですね。「狙われない街」に登場したのはセブンにやられたかと思いきや、実は生きていたメトロン星人でしたが、今回の主人公ともいえる自称宇宙人の男も、話を聞けば「円盤が来た」でフクシン青年を自分たちの星へ誘うため、子供の姿に化けて声をかけてきたペロリンガ星人だとわかります。それにしても、記憶に残る話とはいえ今頃になってマイナーな「円盤が来た」の続きを見られるとは。ペロリンガ星人だけでも十分濃いのですが、そこにさらに所長の過去、あのサデスの弟らしく強烈な個性を発揮するアベルが絡まり、なんとも濃密な30分。E.G.I.Sはみんな揃いも揃って重い経験してますねぇ。まだ二人しか見てないので早計かもしれませんけど、ガピヤ星人ってみんなあいつらみたいにエキセントリックな種族なんでしょうか。

 

 結局、迎えに来たペロリンガ星人の誘いを断り、地球に残ることにした男。しかし、50年も地球にいて蕎麦ぐらいしか楽しみを見出せなかったのなら、故郷へ帰った方がよかったんじゃないかと思わずにはいられませんね。しかし、「円盤が来た」でも今回の話でも、結局ペロリンガ星人は一人の人間の前にしか姿を現してはいません。もしかしてペロリンガ星人は本当は実在せず、「ここではないどこか」を星の世界に求める人の目の前に現れる幻影なのではないか・・・そんなことも思いました。