BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーゼロワン 第4話感想

 バスガイド型ヒューマギア・アンナの視察のため、観光バスに同乗してデイブレイクの跡地であるデイブレイクタウンへとやってきた或人とイズ。そこに同乗していた中学生・郷は、当時の現場責任者だった父に責任があると周囲から責められていた。彼に自らの過去を重ねたのか、真実を知りたいという郷を連れてデイブレイクタウンへと潜入する不破。或人もまた、旅行先の歴史を正しくお客様に伝えるバスガイドの使命として真実を知りたいというアンナの願いを聞き、デイブレイクタウンに潜入するが…。

 

 全ての始まりの地であるデイブレイクタウン。或人たちは知る由もありませんがまさにここが滅亡迅雷.netの根城、ドラクエでいえば魔王の城のようなものなので、早くもここが舞台になるとは思いませんでした。そして驚いたのは早くも、それも自ら、或人が自分がゼロワンであることを明かしたこと。まだ4話ですが、或人はものすごく真摯な男なのだということがうかがえますね。まぁ、正体不明のバッタ野郎として不破に撃たれ続けるのも敵わないので、早めに正体を明かすのはその意味でも賢明なんでしょうけれど。デイブレイクの原因が自社のヒューマギアの暴走だったことをさっさと公表したところにも、そのへんの彼の真摯さが現れています。現実に起きている企業不祥事の隠蔽問題から見ても、現代においては不祥事は隠すメリットよりも隠していることが発覚して発生するダメージの方が遥かに大きいので、少なくとも経営リスクの管理としては或人のように正直を美徳とした方が正解なんでしょう。しかし、今回は肝心の証拠である映像記録は敵に隠滅されてしまいましたが、あれで世間に滅亡迅雷.netの仕業だと信じてもらえたのでしょうか。

 

 バルカンの新フォーム・パンチングコング。相変わらずプログライズキーのロックを手でこじ開けてて、変身する前からゴリラじゃねえかこの人と思ったのは私だけではないはず。ヒューマギア云々以前にそもそも機械全般に対して優しくないんじゃないでしょうかこの人。壊れたテレビは叩けば直るとかいまだに信じてそう。まぁそれはともかく、銃使いのライダーにゴリラとは妙な取り合わせと思いましたが、必殺技はやはりというか、オーズのサゴーゾコンボと同じくロケットパンチ東映のスタッフにとってはゴリラ=ロケットパンチなんでしょうか。

 

 今回明らかになったのは、12年前の時点で滅亡迅雷.netは活動を始めており、デイブレイクを引き起こしたということですね。ではなぜそれから12年もの間沈黙していたというのは、これから明らかになっていくのでしょうけれど。