BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンタイガ 第19話感想

 トレギアの凶行によりホマレが倒れたことに責任を感じ、E.G.I.Sを飛び出したヒロユキ。カナはヒロユキを追いかけて励ますが、そこにトレギアが呼び出した怪獣ゴロサンダーが現れ、カナが囚われてしまう…。

 

 まぁヒロユキもいい子にも程があるというか。誰が悪いかと言えば、逆恨みから勝手につっかかってきてヒロユキ自身ではなく周囲の人間を狙うという陰険極まりないやり方をするトレギアが全面的に悪いに決まってるんですから、ヒロユキが責任を感じる謂れなんて微塵もないというのに。タイガたちも同じく責任なんてないんだから、「トレギアが悪い」の一言で済ませればいいのに。第一、ヒロユキはホマレ先輩があれしきの攻撃で死ぬとでも思ってるんでしょうか。

 

 さて、今回初登場の怪獣ゴロサンダー。タレ目にアヒルみたいな嘴、ずんぐりむっくりの体型と、マヌケとしか言いようのない見た目は完全にタロウやレオあたりの頃によく登場した、モチロンやベロン、モットクレロンといった名前も見た目もふざけた怪獣の系譜に連なることは一目瞭然。しかも、これまたこの手の怪獣のお約束通り、怪獣のくせに人語を喋り、なおかつふざけた見た目からは想像もつかない強さを持っているというところまで同じ。まさかタイガがトライストリウムに変身した後もそれなりにいい勝負を繰り広げるとは想像もつきませんでした。雷様がおへそをとられるという展開も実に昭和二期ウルトラらしい。しかしこいつ、四股を踏んだり塩を撒いたり、明らかに相撲とる気満々だったのに、結局一度もタイガとがっぷり四つに組むことがなかったのはどういうつもりだったのやら…。それにしても、話そのものはとことんシリアスだっただけに、場違い感は半端なかったですね。

 

 さて、ゴロサンダーを撃破した後、やっぱりというかなんというか、一人でいたピリカの前に現れたトレギア。しかし気色悪いぐらい彼女に近づいた時に何かを見たのか、急に笑い出して姿を消しました。無駄に計画を立てるのが大好きなあいつが「計画変更」とまで言うからには、とんでもなくろくでもないことが待っているのでしょうが…。