BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーゼロワン 第18話感想

 前回決着がついたかに見えた生け花対決。しかし、サクヨの証言と映像データから家元が不正を働いていたことが発覚し、勝負は仕切り直しに。垓もそれを認めましたが、彼としても真っ向勝負で飛電に勝たなければ意味がないので、それは当然のことでしょうね。ここで、彼と是之助の関係も判明。人工知能との共存ではなく人類の進化に利用すべき、というのは、意外とまともな方針でしたね。ただ、人間に人工知能並みの思考能力を与えたところで、人間はその力を誤ったかたちで使ってしまうことがあるということは、家元の不正によって早くも露呈してしまったので、そういう課題を彼がどうクリアしていこうと考えているのかは気になりました。ついでに、前から気になっていた彼の年齢が45歳と判明。まぁ、現にライダーを演じた俳優さんでも10年経っても見た目が全く変わらない人がいるので、あながち非現実的とも言えないのですが。イズの情報画面に表示された経歴を見ると、17歳でサウザン・ネットワークなる会社を興したようなので、少なくともこの28年間1000%1000%言ってるらしいことは確かですね。

 

 一方、滅を回収し再起動させた件の真意について、唯阿に問いただす不破。黙秘する唯阿ですが、彼女自身あれだけ煮え湯を飲まされた滅を独断で修理するわけがありませんから、これは十中八九その上にいる奴の指示でしょうね。そうこうしているうちに、その垓が登場。アサルトウルフに変身した不破をものともせず、サウザーに変身してボコボコに。ええと、不破って公務員ですよね。さっきまでいかに企業イメージを大事にしているかを或人に説いてたのに、言ってるそばかられっきとした公務執行妨害を働くってどういうことなんですか。訴えられたら企業イメージのガタ落ちどころじゃすまないでしょうに。

 

 そして、生け花対決再戦の当日。プレッシャーから情緒不安定に陥っていた家元の前に、フードをかぶった謎の人物が現れ、家元にドライバーを装着しプログライズキーを渡す。それを使って、家元がなんと怪人に変身。愕然とする或人をよそに、垓はサウザーに変身。家元の命を案じて止めようとする或人もおかまいなしに攻撃し、怪人を撃破。家元も無事助かる結果に。ついにヒューマギアではなく人間が変身する「レイダー」なる怪人が登場。物語が次のステージへと進むとともに新たな敵が現れるこの展開、エグゼイドを書いた高橋さんの面目躍如という感じですね。結局生け花対決は今回も家元の勝利に終わりましたが、サクヨの言葉から生け花の原点を取り戻した家元の姿を見てヒューマギアの新たな可能性を見出だした或人にとっては、試合に負けて勝負に勝った、といったところでしょうね。

 

 さてさて、滅亡迅雷.netが壊滅して早々、早くも謎が溢れてきましたね。滅亡迅雷.netが関与しないヒューマギアの暴走、新たな敵「レイダー」とその誕生に関与する謎のフードの人物、唯阿が滅を再起動させた目的、そしてそれら個々の謎に関して、どれにどれほど垓は関与しているのか、あるいはしていないのか。この新章も間違いなく楽しめそうです。