BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーゼロワン 第22話感想

 裁判対決、後半戦…なんですが、もはやこの対決どころか、五番勝負全体がどうでもいい感じになってきましたね。もちろんその理由は、ついに登場したメタルクラスタホッパー。事前に暴走系のフォームだとは聞いていましたが、同じ系統で記憶に新しいビルドのハザードフォームと比較して演出も強さもさらに上を行くヤバい代物でした。その場から一歩も動くことなく、装甲そのものを無数のメカバッタや巨大な棘などに自在に変形させてサウザーすらも圧倒する姿には恐怖しか感じられません。不破は「ゼロワンではなく別の何か」と評していましたが、あれはまさにアークの意志そのものが実体と化して動き出したと言えるでしょう。とにかく恐ろしいものですが、ハザードフォーム同様、これも使わなければ勝てないというものになっていくでしょう。ハザードフォームのようにこれを制御できるようにするのかどうかはわかりませんが、このフォームを克服するということは現在のストーリー上の障害である「人間の悪意」を克服することを意味するものですから、物語上の意味でも避けては通れないものでしょう。

 

 それにしても、垓が何を企んでいるのか、いよいよもってさっぱりわからなくなってきましたね。人間の悪意をアークにラーニングさせたことを或人に糾弾されても「人類の自業自得」とか開き直るし、もしかすると人間でありながら人類なんか滅びてしまえとか考えてるのかと思いましたが、それならそれでアークを隠れ蓑に滅亡迅雷.netを操るとか、わざわざ表舞台に出ずともできそうなものなので、どうもつじつまが合いません。メタルクラスタホッパーにしても、自分でプログライズキーを作って無理やり或人を変身させて戦いを挑んでボコられて喜ぶという、端から見たらドMの変態にしか見えないようなわけのわからないことをする始末。かといってそのへんの謎に魅力を感じるかというとそういうわけでもないので、結局「早く終わってくれZAIA編」としか思えないのが現在の率直なところです。