BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーゼロワン 43話 感想

 復讐が復讐を呼ぶ、典型的な負の連鎖が始まってしまう回。まぁ前回の予告の時点でこうなることは予測できていたので、前回に比べればインパクトは少なかったのですが。イズと違ってその気になれば迅の復元は可能なんでしょうし。しかし、これを言っては身も蓋もないんですが、「ちょいと悪意を煽ってやれば、あとは勝手に滅ぼしあう」というやり方自体は、50年以上前にメトロン星人が手を付けてるんですよね。駅前のタバコの自販機に発狂タバコを仕込むというメトロン星人のしょぼいやり方と違って、それをもっとえぐいかたちで見せられているわけですが、方針自体に目新しさはないなぁと、意外なほど落ち着いた目で展開を見ています。まぁ、ここまで引くに引けないのっぴきならないところまで進んでしまった事態をどう収拾するつもりなのかは、相変わらずさっぱり読めないのですが。

 

 もう一つわからないのが、こうして悪意を煽りに煽って人類とヒューマギアに殺し合いをさせ、その結果として両方を滅ぼして、アークは何が楽しいんでしょうね。人間とヒューマギアがどっちも滅びちゃったら、もはや悪意そのものが乗り物ごと消えてなくなっちゃうでしょう。まぁそういう、自分自身が消えてしまっても構わないから何もかも滅びてしまえという虚無的な思考なのかもしれませんが、どうもそういう考え方の悪役には魅力を感じないのです。