BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード20 感想

 エピソード0以来となる柿原さん登場回。清々しいぐらい裏表のないキラメイジャーメンバーとは対照的に、裏表の激しすぎる彼女をどうやって料理するかが問われる回でしたが…いやはや、杞憂でした。他人の本質をナイフの先よりも鋭く見抜き、なおかつそれを長所として評価することでそのポテンシャルを最大限に発揮させることにかけて充瑠がいかに天才的か、わかっていたつもりでしたが今回の彼はさらにその先を行きました。世間ではマイナス評価されがちなずる賢さ、計算高さという柿原さんの本質まで、自分にはない「長所」として評価し、さらに彼女自身にもそれを「長所」として認めさせるとは。その上で補習をサボるのはよくないと真っ当な注意もしてくれるわけですから、どうやったらこんな聖人に高校生でなれるんでしょうか。ますます彼が学校では浮いた存在だというのが不思議でなりません。才能を悪用したら巨大新興宗教の教祖になれるレベルですよこれは。しかし一方で、充瑠の人のいいとこ探しの天才ぶりが描かれれば描かれるほど、その充瑠にすら「ただの敵」としか思われてないガルザのどうしようもなさが深まるのが面白すぎますね。