BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード23 感想

 ヌマージョの呪いによって命を落としたはずのマバユイネ王妃が、ヘッドドレスの宝石に魂を移す術によって生きていた! しかし、王妃は様々な術を駆使する優れた戦士である一方で、ものすごい心配性。クリスタリアの壊滅やオラディン王の死を知られたらどうなることかわからない…ということで、なんとかそれを隠し通すためにキラメイジャーはひと芝居を打つことになるが…。

 

 マブシーナの呪いが解けたばかりか、マバユイネ王妃も生きていた。なんだか出来すぎなぐらいにいいことが重なりますが、そこはこの番組のこと、喜んでばかりいられるわけがありません。ヘッドドレスの宝石に宿るかたちで復活を遂げた王妃でしたが、ヨドン軍を見ただけで祖国と王に何があったか異様に正確に察してショック死しかけたり、ばれないように充瑠たちが懸命にお芝居しているのに芝居は生で見るに限るとか言って飛び出したり、まぁとにかくアグレッシブ。おおらかすぎる父、アグレッシブすぎる母、昭和の男の兄、そして残念な叔父。こんな癖の強い家族に囲まれながら、マブシーナがあんな癖のない普通に優しいいい子に育ったのがワンダーです。アグレッシブ王妃のためにひと芝居打つことになったキラメイジャーですが、振り回されるというよりは与えられた役をノリノリで演じてましたね。特に為朝は役の上でとはいえリーダーを務めることができてご満悦。残念なギーク(なんでクリスタリアに伝わる演劇にそんな役があるんだ)という不本意な役を与えられながらも、ステレオタイプを通り越して化石のようなオタクを演じきった時雨も、さすがの役者魂でした。まぁ最終的にはマブシーナにキャラソン歌わせたかっただけだろこれ、でしたが。そして強敵キンコ邪面を自らキラメンタルビーム増幅器となって倒すことに貢献した王妃は、再び眠りにつくことに。こんな調子でこの先もやりたい放題されたらキラメイジャーも身がもたないので、この方がありがたいのですが。