BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード25 感想

 マブシーナの呪いを解くという当初の目的を達成し、今度はクリスタリアの再興という目的のためにカナエマストーンの探索を続けることを改めて決意した宝路。3つ目のカナエマストーンの反応を辿って充瑠や為朝と共に訪れたのは、充瑠が子供の頃に何度も絵を描きに訪れた神社だった。そこで充瑠たちは、巫女の姿をした謎めいた雰囲気の美少女と出会うが…。

 

 予告の時点で巫女で美少女でボクっ娘で…と、属性のてんこ盛りぶりが話題となっていた謎の巫女でしたが、その正体はなんと、ヨドン皇帝の秘書官・ヨドンナだった! いやはや、まさかこのタイミングでエスケイプ以来となる顔出しの悪の女幹部の投入とは、予想外の衝撃に心の底からぶったまげました。この少し前に筋肉モリモリの妖精さんラリアットで怪人を倒す光景を見せられて衝撃を受けたばかりのところへ、さらなる属性の大洪水。日曜の朝っぱらから胸焼けしそうです。まぁ冷静に考えてみれば、シリーズもちょうど折り返し地点。威勢がいい割には戦果と言えるようなものは何一つ挙げていないガルザと、ほとんど趣味のような感覚で邪面師と邪面獣を作り続けてきたクランチュラの二人に任せてきた結果、地球侵略は遅々として進んでいないわけですから、業を煮やしたヨドン皇帝が腹心の部下を送り込んできても何も不思議はないでしょう。むしろここまでよく我慢してきたものです。そんなヨドン皇帝の虎の子だけあって、露出の少ない軍服風の衣装は副官シーマや女王アハメス、イガム王子のような80年代の女幹部を、見るからにドSで冷徹な雰囲気はシボレナやシェリンダ、ディーナスのような90年代末の女幹部を彷彿とさせて、ヨドンナは悪の女幹部というのを実によくわかっているとしか言いようがありませんし、物語上での働きでも期待ができそうです。まぁ、今までのようにガルザとクランチュラだけで緩いノリの侵略が最後まで続くというのも、それはそれでありだったのですが…。