BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーセイバー 第6章 感想

 新ライダー剣斬の登場、聖剣に施された封印を解くためアヴァロンへ向かう術を探る飛羽真、ズオスが先代のブレイズだった倫太郎の師匠の仇であることが判明…と、今回もいろいろなことがありました。が…なんでしょう、この散漫な印象は。登場人物がどんどん出てきてイベントがどんどん起きているのに、それらが有機的に結びついて一つの物語になっていないというか、イベントの多さの割には内容の密度が薄いというか。なにしろまだ6話なのですから、我々だってそんなに登場人物や世界観に感情移入できてるわけではないですし、普通だったらここは敵が怪人を送り出してライダーがそれを倒すというおなじみの展開で慣らし運転をするべきところです。それも済んでいないところで、やれ裏切り者の正体は父親だったとか、やれ敵の幹部が師匠の仇だったとか、1クールぐらい経って登場人物感情移入できる下地ができてから出すべき展開をこの時点で出されたところで、こっちはいまいちノれないのです。とにかく見ていて頭に浮かぶのは「何をそんなに急いでいるのか」という疑問ばかり。過去のシリーズと比べても明らかに異常なペースで、まるでわんこそばでも食わされているような気分です。ここまで展開を急ぐだけの必要がある、我々をアッと言わせるような展開が後に待っていればよいのですが…。