BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード29 感想

 聖地アタマルドへ行き魔進たちを癒そうとする充瑠たちだが、そのために必要なミラクルストーンはクリスタリアの崩壊により輝きを失っているとハコブーから聞かされる。それでもと聖地へ赴いた充瑠達は、そこでたくさんの鍵のない扉を見つけるが…。

 

 オラディン王まさかの復活、そして新たな巨神グレイトフルフェニックス登場。まぁたとえ肉体が滅びても魂を別の石に移すことで転生できるというクリスタリア人の設定は結構都合のいいもので、今回の復活も冷静に考えてみれば多分に勢いで乗り切ったようなところがあるのですが、転生に関してはマバユイネ王妃の件で既に描いていますし、自分のきらめきを信じればどんな奇跡も起こせる!というキョウリュウジャーのブレイブにも似たノリの助言でキラメイジャーのピンチを救ってきたオラディン王なら、これぐらいのことはできてもおかしくないか…と納得してしまいます。これこそが「積み重ね」の力。物語を積み重ね、見る者を没入させ、いかなる展開をもそれを当然のものとして認識させる共通の幻想を虚構の世界に創り上げる。そこまでやってこそ、絵空事の物語に説得力が生まれるのでしょう。セイバーにはそのあたりを心得てもらいたいところです。