BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーセイバー 第13章 感想

 カリバーとの一騎打ちに敗れ、意識不明の重傷を負った賢人。その間にも、現実世界とワンダーワールドとを繋ぐ扉は、残り一つの光の輪が生まれれば開いてしまう状態に。扉が開くのを防ぐため、カリバーの持つ聖剣を奪うべく飛羽真たちは行動を開始するが…。

 

 今回の感想としては、「どうせ賢人を死なせるんなら一思いに死なせてやれよ」といったところでしょうか。前回のラストでどう見ても死んだと思ったら、なんと重傷は負いながらも生きていて一安心…と思ったら、このままでは闇の力に呑みこまれ消滅してしまうことが判明し、飛羽真がドラゴニックナイトにパワーアップしてカリバーを倒すも、結局聖剣を回収できず…と、賢人を巡って実に起伏の多い展開でした。それと面白かったかどうかとは例によって別問題であって、主人公は順調に成長しているにも関わらず基本的に敵のペースでものごとが進み、あんまり爽快感を感じられない…というカタルシスの不足は相変わらずゼロワンから続いているままです。今回で一応1クール目終了というわけですが、情報量の密度についてゼロワンとは比較にならないぐらい薄いのは言うまでもありません。賢人については死んだというより消滅したという感じなのでそのうち復活するのでしょうけれど、1クール目からこうも盛り上がりに欠ける物語を、ここから盛り返していくことはできるのでしょうか。