BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード36 感想

 ある朝、マブシーナが作戦室で目を覚ますと、作戦テーブルは破壊されているわ物は散乱するは、滅茶苦茶な状態になっていた。博多南によると、日本茶を飲んで酔っ払ったマブシーナ自身による仕業らしい。泥酔して飛び出していった自分を追ったまま戻ってこない宝路を探すため外へ出るマブシーナだったが、行く先々で泥酔中の自分がしでかしたことを知ることに…。

 

 テレパシーが使える、笑うと綺麗な音がする、魂を別の石に移すことができる…と、特異な特徴をこれまでも見せてきた不思議な生き物、クリスタリア人ですが、このたび「日本茶を飲むと酔っぱらう」というわけのわからない生態が、それもとんでもないかたちで明らかに。泥酔後に目覚めたマブシーナが追々泥酔中の自らの奇行…というより暴走を知っていくという変則的な展開でしたが、水瀬いのりさんの渾身の泥酔演技も相まって、次々に明らかになる酔いどれマブシーナの大暴れぶりに30分間爆笑し通しでした。これだけ場をかき乱せるのなら、今後キラメイジャーがピンチになったらとりあえずマブシーナに茶を飲ませて放り込めばどうにか切り抜けられるんじゃないか、などと考えてしまいました。泥酔中の自分がしでかしたことに対する申し訳なさの気持ちをマブシーナがかたちにしたキラキラのゴルフボールを、充瑠達がゴルフ邪面の頭のカップにチップインイーグルを決めて倒す(しかも爆発が本物の火薬を使ったいつもより無駄に派手な奴)というのも、もう酔いは冷めたのにまだ酔っぱらってんのかというぐらいわけがわからなくてよいですね。

 

 一方、そんなマブシーナの暴走に巻き込まれた敵味方も面白い。ヨドンナは前回あんなことになっていたのに、今回はなんやかんやあってなぜかアイス好きという新たな属性を獲得。どっかで見たことあるアイス屋さん(マブシーナに頭突きされたりヨドンナにアイスを強奪されたり、本来無関係なのにひどい目に遭ったかわいそうな人)にアイス全部よこせと迫る姿は、どっかの口の悪い右腕とうり二つでした。宝路は妹を止めようと必死で奮闘した挙句、なぜか邪面獣と一体化して顔だけ出てる面白い状態になってしまいましたが、これを好機と見てガルザも出撃。見事(?)邪面獣を撃破しましたが、寸前に宝路が脱出していたことに気づかず高笑いといういつものオチに。こんなギャグ回で真面目に悪役らしく頑張ったところで報われることなんか絶対ないということを、いつになったら学習するんですかねこの人…。