BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード41 感想

 前回の作戦失敗からスランプに陥っているクランチュラ。最高傑作と称し送り出したマネキネコ邪面も、充瑠と瀬奈と小夜を猫化することには成功するものの、あまりに気まぐれで言うことを聞かない始末。そうこうしているうちについてきたネコ充瑠のスケッチブックを見たクランチュラは、同じクリエイターとして刺激を受けるが…。

 

 充瑠とクランチュラ。クリエイターという共通点を持ちながらも、敵同士という以上には深い関係性が描かれなかった二人の意外な交流を描く回。仕事とはいえ自分のポリシーを無視されてひたすら結果だけを上から求められることの辛さは、社会人として共感できるものがあるので、充瑠との交流で創作の楽しみを思い出し、忠誠や侵略よりもクリエイターとしての誇りをとることにしたクランチュラには、よく言ったと思いました。まぁ、とはいっても彼が誇りを抱いているのはあくまで怪人職人としての自分なので、ここから改心するとかそういう展開はなさそうですけど。そもそも前回同じクリエイターの純真な心を利用するような非道な作戦に手を染めたわけですから、自分のクリエイター精神を踏みにじられたとしても文句を言える筋合いでもないでしょうし…。

 

 しかしヨドン皇帝、いくら用済みと判断したとはいえ、貴重な怪人職人を始末して、この先どうやって侵略を進めるつもりだったんでしょうか。ブラック企業の社長そのものみたいな人なので、後任人事のあてもなく衝動的にクビを言い渡した可能性もありますが。そして、あるべき自分を貫いたクランチュラに思うところがあったのか、彼を助けたガルザ。皇帝の意向に背いたわけですからそれなりの覚悟あっての行動でしょうが、次回、どのような一世一代の大勝負に打って出るのか…。