BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

機界戦隊ゼンカイジャー 第5カイ! 感想

 行方不明になった両親がトジテンドにいるかもしれない。ブルーンから聞かされた話からそのことで頭がいっぱいになった介人は、スシワルドとの戦闘で不覚を取り、ジュランとともに公園のベンチに固定されてしまうが…。

 

 介人の両親がらみでシリアスな要素もありましたけど、そもそも出てくる怪人が寿司の怪人なので、これまでにも増してトンチキ具合が重症な話。寿司の世界なんてトンチキな世界が存在するのは、まあ存在するのなら仕方ないとしても、「寿司の世界の力で何でもかんでも握って世界征服してやろう!」というトジテンドの発想には、さすがにこの世界をナメてんのかと言いたくなります。まぁゼンカイジャーの方も、「寿司の怪人なんだから本当は寿司を握りたいだろう」という理屈で酢飯を用意して敵をおびきだそうという正気とは思えない作戦を立てるあたり人のことは言えないし、スシワルドもまたまんまとそれに引っかかってやってくるんですから、敵も味方もとにかく知能指数が低い。

 

 今回ゼンカイジャー、というより介人が使ったセンタイギアは二つ。まずはキュウレンジャーギア。ものすごいラッキーを発動し介人とジュランを戦闘が行われてる場所まで運びましたが、本家ラッキーもあのぐらいのラッキーを起こすんだから困ります。ラッキー自身運頼みではなく、行動することによって運を自らに引き寄せる人だったので、大事なものは全て守ると介人が決意したところでこのギアが発動したのは、割と合っていましたね。しかしこのギアの力、キュウレンジャーの力というよりはラッキーの力のような。もしかすると使う度に発動する力が異なり、料理が美味くなったり突然歌い出したり上半身裸になったりすることもあるのかもしれません。そしてもう一つはリュウソウジャーギア。巨大戦でジュランたちが握られ回転寿司のネタにされたとき、これを使って回転寿司を破壊してジュランたちを救出。回転寿司自体素っ頓狂ですが、それを問答無用に正面からパワーでぶっ壊すというやり方が、ものすごくリュウソウジャーらしくてうなずくしかありませんでした。

 

 それにしてもバラシタラ、いかにも脳筋力押しタイプの幹部みたいな見た目にも関わらず、席は空いてるかだのお前らはガリレベルだの、寿司屋にちなんだ小粋なジョークを挟めるあたり、ウィットに富んでいるのが意外です。