BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ゴジラ S.P 第12話 感想

 ついにウパラ研究所の地下の深奥、かつて葦原が研究していたという「特異点」にたどり着く銘たち。どんなかたちで存在しているのかと思ったら、松本零士作品に出てきそうな機械によって閉じ込められてるとはいえ、意外にも通常空間に普通に存在していましたね。ただ、その周囲は目でも見えるぐらい空間が歪みまくっているので、危ない代物なのは一目瞭然なのですが。というか、よくこんなものを閉じ込められたな。

 

 銘たちの目的は、この特異点にアクセスしてオーソゴナルダイアゴナライザーを紅塵を半永久的に無効化できるものに変えるためのコードを見つけること。オーソゴナルダイアゴナライザー、今までは紅塵を変質させるものぐらいにしか理解していませんでしたけれど、ユンが「プログラマブル原子」と呼んでいたところを見ると、どのような性質を持つかを自由に決定できる原子、というのがその本質のようですね。「シン・ゴジラ」のゴジラは取り込んだ水と空気を自在に別の元素に変換できる機能を細胞に有していましたけど、あれを人工的に可能にしたのがオーソゴナルダイアゴナライザーだと考えるとわかりやすいかもしれません。完成すれば世界を変えられるというのもうなずけます。さて、コードの検出にかかった銘たちでしたが、当初300万だった候補が一瞬にして30億に増え、さらに指数的に増え続けるという異常事態に。原因は葦原が記録に残し、それを見た銘が破局の原因としてまさに推測していた、分岐し増え続ける未来同士の競合。原因を探りに行ったペロ2まで分岐する未来と同様に増え続け、そして再び、あのインド民謡が流れ始める…。

 

 一方、ユンたちオオタキファクトリー組と自衛隊、そして送られてきたオーソゴナルダイアゴナライザーを彼らに届けようとしていた鹿子は合流。前回ジェットジャガーが口にした日時と座標に送られてくるものは、オーソゴナルダイアゴナライザーのコードだと推定し、ゴジラが居座る東京駅に向かうために行動を開始する。その周囲を飛び回るのは、大量発生した奇妙な蛾。その色と模様は、破壊を司るゴジラに対して再生を司るあのインファントの守護神に酷似しているのですが…。かくして、渦巻く紅塵に包まれ見えない東京駅、そしてそこにいるゴジラのもとへと向かうユンたち。破局は回避できるのか。残り1話でどう物語をたたむのか、全く予想ができませんが、期待しかありません。