BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーセイバー 第41章 感想

 マスターロゴスを亡き者にして、ついにラスボスとなったストリウス。とりあえず、その声どうした? ラスボスになったからって、無理にそれらしいキャラづくりをしてるようにしか見えないのですが。

 

 一方、のんきにみんなで流しそうめんを楽しんでいたノーザンベースに、ついにタッセルが来訪。2000年前にさかのぼる全知全能の書を巡る争いの顛末と、飛羽真がルナと出会えばワンダーワールドの力を得られる代わりに、現実世界から消滅してしまうという事実を皆に告げる。あんな格好して毎週のように「ボンヌレクチュ~ル!」と叫んでたタッセルですが、かつて志をともにした仲間のうち3人は力に魅入られて化け物となり、残る一人もその末裔があんな小物になり果てて勤めを放棄したりと、あれで苦労していたんですねえ。ただ、やっぱり頭に浮かんでしまうのは、ワンダーワールドとか全知全能の書とか、そこまでして守らないといけないものなのか?という疑問なんですよね。前から指摘していますけど、ワンダーワールドにしても全知全能の書にしても聖剣にしてもワンダーライドブックにしても、どれも存在することによって争いや不和の種にこそなれ、それが現実世界にとって何か利益になったという描写が全くないので、みんないっそのことなくなっちゃった方がいいんじゃないかとしか思えないのですよ。これが「ガリレオエジソンアインシュタインも、全知全能の書から知識を授けられていたのだ!」とかだったら、ベタですけどまぁとりあえず納得することができるんですが、そういうのがいまのところ一切なし。もう40話を過ぎてこの有様では、この先もそれはないんでしょうなあ…。

 

 そして、なんだかんだで消えそうなデザスト。やっぱりこの作品で一番自由を謳歌してるのはこいつなんですが、上條を後ろから刺し殺したり悪いことはしてるのに、残り少ない命を蓮の成長のために使ってなんかいい感じに美しく死んでいきそうなのがずるい。