BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーセイバー 第45章 感想

 ストリウスの待ち受ける滅びの塔を前に、集う十剣士。大量にうごめくシミーの大軍を前に、ソフィアもカリバーに変身して戦線に参加。それにしても闇黒剣、賢人の父から始まって上條、賢人、そしてソフィアと、持ち主を変えながらなんだかんだで最後まで食い込んできましたね。なかなか世渡りがうまい…世渡りがうまい剣というのも、なんだか嫌ですけど。

 

 滅びの塔を進む剣士たちの前に立ちふさがる四賢神。剣士たちの剣技の生みの親というだけあって、情けない経緯でゾンビになったくせに無茶苦茶強いですねこいつら。そんな中唯一、デザストの力も借りた技で賢神を破る蓮。メギドの技であるため賢神にも対応できないという理屈立てをすると同時に、デザストの人生には確かに意味があったという証明になっていたのがよかったですね。

 

 ストリウスの前に現れ、世界を滅ぼさないように訴えるルナ。ストリウスは前に自らを詩人と称していましたが、全知全能の書に触れたことで自らが生み出してきた詩も、全ては全知全能の書に含まれるものであることを知って絶望したのでしょうね。ラスボスの動機としては筋が通っているものだけに、もう少し早い段階でそのへんをにおわせておいてほしかったのが惜しい。ただ、全知全能の書の一部であるルナが飛羽真の作った物語を聞いて「面白い」と思ったということは、飛羽真の作る物語は全知全能の書の枠の外にある、ということでしょうか。ストリウスがやたらと飛羽真にこだわるのも、自分にはない真に物語を生み出す彼の力を嫉妬してのことなのでしょうか。