BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマントリガー 第9話感想

 自らの中に眠るユザレの存在に気付き始め、思い悩むユナ。そんな彼女の誕生が近づく中、シズマ会長はある決意をもってナースデッセイ号を訪れるが…。

 

 石化怪獣ガーゴルゴンが久々に登場。しかし、自ら人語をしゃべってみせた初登場の時とは異なり、言葉もしゃべらずカルミラの言うことを聞くだけの完全なるパシリという扱い。3000万年前にはカルミラの命令でユザレを石に変え連れ去ろうとしたところ、ユザレのバリアで石化光線を跳ね返され自らが石化。もうこのやられ方もお約束になってますけど、これまでで一番呆気ないやられ方ですね。で、現代になって再び甦らされ、今度はユナを襲うものの、石化光線はやっぱりユナの中のユザレによって跳ね返される。さすがに学習していたのか今度は跳ね返された光線をかわして石化は免れたものの、考えてみればガーゴルゴンにユザレを連れ去るという任務は遂行不可能であることは3000万年前にわかっているのに、何故カルミラは再び甦らせたのか。もしかすると、単にユザレの覚醒を促すための当て馬として送り込んだのかもしれませんが。トリガー相手にはそれなりに健闘したものの、シズマ会長が遠隔操縦するガッツウイングの援護が入り形勢逆転。ガッツウイングの翼に石化光線を命中させるも、完全に石化する前に目玉を狙撃されて光線を封じられ、その隙を突いたトリガーの必殺技によって倒されたのでした。

 

 しかし今回は、シズマ会長が明かした真実の方がインパクトが大きかったですね。シズマ会長、やっぱりネオフロンティアスペースから来た人間でしたか。普通だったら突拍子もない話ですが、ハルキたちがやってきたことが前例となって受け入れる素地ができあがっていたのが丁寧ですね。もともとネオフロンティアスペースからは他の宇宙に飛び出していった人が何人かいますし。シズマ会長はあちらの宇宙のいつ頃の時間軸からこちらにやってきたかは、ガッツウイングが現役であった事などから、少なくともダイナやスーパーGUTSが活躍するよりは前なのは確実でしょうが、あちらの闇の巨人について言及しなかったことから見るに、FINAL ODESSEYよりも前なのかもしれません。また、あちらの宇宙でユザレの存在を知っていたのはダイゴとイルマ隊長だけだったので、あちらの宇宙にもユザレがいたこともおそらくは知らないのでしょう。シズマ会長がこちらの宇宙にやってきたこと自体は偶発的な出来事でしょうが、ユザレの存在、石造の姿で眠っていたウルトラマン、闇の巨人の存在と、こちらの宇宙とあちらの宇宙とは符合した要素が存在することは事実。果たしてこれは偶然なのか、それとも…。