介人もまた知るところになった、ハカイザーの正体。今後はハカイザーに対しては打倒ではなく確保を目的とすることになり、協力を求められたゾックスもそれに応じるが…。
ハカイザーをおびき出すためにワルドを捕まえて人質にする、という久々にダーティーな手段に打って出る界賊一家。こういうところを見ると、海賊の皮をかぶったヒーローであるゴーカイジャーとは違い、ツーカイザーはヒーローの皮をかぶった海賊なんだなと改めて思いますね。しかし、今回は敵の方が一枚上手。それを見越したバラシタラの作戦にまんまとはまり、おそらく登場以来最大のピンチに陥るゾックス。いきなり出てきたボクサーから顔に思い切りパンチを喰らうフリント、もう扱いが戦隊ヒロインというよりは所長や御成のそれ。
ゾックスのピンチにゼンカイジャーが駆けつける一方、敵の方もハカイザーとステイシーが乱入。ようやく見つけた仲間を守ることがヤッちゃんを裏切ることになってしまうというステイシーの立場が辛すぎる…。「お前にばかりなんでも手に入れさせてたまるか！」というセリフ、介人がステイシーのことを敵とは思っていないことはステイシーにもわかっているし、ステイシー自身介人のことを憎み切ることはできていないでしょうが、それでも自身と介人の置かれた境遇の違いにこう叫ばずにはいられなかったというのがよくわかります。戦いが終わってから強引なやり方をしないことを約束させられ、仲間ができるというのは面倒だと言いつつもどこかその面倒さを楽しんでいるようなゾックスと合わせると、今回は「仲間ができた者」の話でしたね。
