さくら、遂に変身の回。この作品において仮面ライダーになるためには、変身しようとする者が自らの中の悪魔について自覚する必要があることは明らかになりつつありますが、さくらの場合はそれが自らの「弱い部分」だったとは。そしてその弱さ＝悪魔がバイス同様実体化して現れたのが、悪魔という響きからは到底かけ離れたゆるキャラ…もとい、悪魔のラブコフ。いやはや、前情報を把握していなかったので、あんなのが出てくるとは知らず本気で驚きました。さくらの弱い部分が実体化したから、ギフジュニアにボコられるぐらい弱い…納得はできますけど、戦闘において全く役に立たない悪魔というのは意外なキャラクターですね。ただ、実体化する前のラブコフの存在を感知していたバイスが「すごいのいた！」と騒いでいたところを見ると、本当にただの弱いゆるキャラとも思えませんね。個人的には、腰に巻いてるウェストポーチみたいなのの中身が気になるのですが…。
そして、さくらが変身した仮面ライダージャンヌ。空手を得意とするさくらが変身しただけあって、スピードと銃撃を武器としたバルキリーや煙を使った幻惑を攻撃に取り入れていたサーベラとは異なり、徒手によるストレートな格闘を武器とする仮面ライダーの原点に返るようなファイトスタイルが特徴ですね。大量のギフジュニアを相手とした戦いも、そのファイトスタイルの魅力を表すには最適でした。これで五十嵐家の子供は3人とも仮面ライダーとなったわけですが、今のところ一番最後に仮面ライダーになったさくらが、自分の中の悪魔を認めうまく付き合っているかたちになってますね。一輝はうまくバイスと付き合っているとはいえ完全に認めたり信用したりしているわけでもないでしょうし、大二はカゲロウを抑え込んでるだけですし。セイバーと同じく、こちらもライダーは増えても安泰とはちっともいかないようです。
