BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーリバイス 第18話 感想

 ギフテリアンと化した人間をまたしても救えなかったことを嘲笑うオルテカに、怒りの一撃を加えようとする一輝。だがその体はボルケーノバイスタンプのパワーに耐え切れず、全身が火だるまとなり重傷を負ってしまう。一方、刺し違えてでもオルテカを倒すつもりであり、もし自分に何かあったらアギレラを助けてほしいと頼んできたフリオに対し、さくらはその願いを聞く代わりに、彼に謝罪したい旧友に会うことを求めるが…。

 

 リスクのあるバイスタンプを渡したことで重傷を負ったことに対して、ジョージが一輝に謝ったのにまず驚き。今までのライダーのベルトやアイテムの開発者ときたら、どいつもこいつも自分の作ったものに対する責任感なんか欠片もないし従って謝りもしないような奴らばかりだったので、これだけでジョージに対する好感度が爆上がりですよ。まぁカゲロウにベルトを渡した件は忘れてませんし、今回のラストに明らかになったデモンズへの変身に伴うリスクを明らかに承知してるはずなのに何も説明せずヒロミさんにベルトを渡したりもしているので、やっぱり倫理観に大いに問題があるのは違いないのですが。

 

 入院していた一輝は、自分に興味を持てず、誰かに興味を持ってもらうために人を助けるようになった、とバイスに内心を吐露。わかっちゃいましたけど、やっぱり一輝も心に大きな空白を抱えた人間でしたね。しかも、映司とかとすごく近いタイプ。これは後々大きな爆弾になりそうです。これまでもそうでしたけど、それをバイスに告白して解決したような感じになっても、バイスも自分の一部である以上、それ本当に解決になってるの?という疑問が常に付きまとうんですよねえ。

 

 一方、旧友と再会し、過去の謝罪と改めて友達になってほしいという願いを受け、わだかりが解けるフリオ。だがそこへオルテカが現れ、無理矢理ギフテリアンに変えてしまう。怒りが頂点に達し、暴走状態となってオルテカどころか見境なしに攻撃を始めるフリオ。そこへ満身創痍ながらもバイスに伴われ一輝が到着。再びボルケーノバイスタンプを使って変身し、今度は見事なコンビネーションでその力を使いこなし、ついにフリオをデッドマンから分離することに成功。そこへオルテカがトドメを刺しに来るが(自分で旧友を怪人化させておいて、暴走したオルテカにビビッて逃げ出した挙句にこれですから、ほんとに今回のこいつは見下げ果てた奴ですね)、そこに現れたアギレラによってフリオは守られる。「スマ~イル」と笑いながら頭を撫でられる、かつての旧友と同じ行為に慟哭するフリオ。守れなかった親友と同じ言葉を、守ろうとしていた人からかけられる。フリオにとっては、なんとも切ない結末でしたね…。