BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン2話 感想

 相変わらず今回も5人そろわないものの、ドンブラザーズとなる5人全員はとりあえず今回で全員顔出し完了。イヌブラザーに変身する翼は、逃走中の指名手配犯。ジェットマンの凱はアウトローではあったものの犯罪者ではありませんでしたから、また一歩進めてきた感じですね。そして今回は変身しなかったものの、サルブラザーになる真一は金を不浄のものとして持ち歩くのを嫌う飄々とした俳人。変人は井上脚本では珍しくありませんけど、ああいう飄々としたタイプも意外と井上脚本では珍しいタイプですね。強いて言うならキバの音矢が近いですけど、あれも飄々というのとはちょっと違うような。

 

 一方、タロウの「嘘がつけない」という特徴が初めてクローズアップされることに。ヒトツ鬼となったことでどんどん若返っていく勤め先のパート従業員の女性から何度もいくつに見えるか聞かれて、そのたびに「68」と答えていましたけど、もはや別人にしか見えないレベルにまで若返った相手に対してああ言い続けたのは、単に嘘がつけないというだけでなく、見た目とか態度とかそういう上辺のところではなく、本心とか魂とか、そういう人間の根っこのところを一目で見抜く力が彼にはあるのではないかと思いました。ただ気になるのは、この「嘘をつけない」という特徴、日本の民話に見られる典型的なパターンでは、「桃太郎」ではなく「鬼」のものなんですよね…。