BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン5話 感想

 今日も今日とて警察に追われる翼。追い詰められたところでたまたまタロウを訪ねようとシロクマ宅急便にやってきていたはるかを人質にとって立てこもるが、その後なんやかやでタロウ、つよし、真一もやってきて、図らずもドンブラザーズの5人がそろってしまうが…。

 

 とうとうドンブラザーズの5人が一堂に会す回…でしたが、結局現時点では互いが戦士であることを知ることなく終わり。まぁそこはそんなにすんなり行かせる井上脚本なわけがないことはわかっているので、意外でも何でもありませんけど。どちらかというと、人質にされるという普通ならピンチ以外の何物でもない状況さえマンガのネタにしようとする、ジョジョの岸部露伴みたいなはるかのメンタルのヤバさが意外でした。こんな根性があるんだったら、このままマンガ描き続けてるだけでも自力で盗作疑惑の汚名を払拭して余りある傑作を書き上げるんじゃないでしょうか、この娘。まぁそれにしても、5人が揃うという条件に加え、つよしが持ってきたケーキ、翼が今日誕生日だったということ、そしてタロウが抱えていた誕生日の苦い思い出という条件がそろって、みんなで誕生日を祝うという展開に持っていくのは、さすがはベテランの腕と言わせる見事さがありました。ただ、その会話の中で出てきた、翼が逃げる理由と密接に関わっているらしい、彼が愛したという「夏美」という女性…その顔を見て「あっ…(察し)」となりました。番組放送開始前、他のメンバーは何かが欠けているか何かを失っているのに対し、つよしだけ「まだ何も失っていない」と紹介されていた、その「まだ」の意味がようやくわかりました。この番組の脚本を書いているのはあの井上敏樹。女絡みの爆弾を脚本に仕込まないわけがないとは思っていましたが、今回はまさかこんなかたちで仕込んでくるとは。こっちはこれからこの爆弾がいつ爆発するかヒヤヒヤしながら見続けなければなりません。ほんと、なんてえぐいことしやがる…。