BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン7話 感想

 はるかの通う高校には、学外の人を講師に招いて人生を学ぶという特別授業がある。マンガのネタのためにこの授業を受けていたはるかだったが、講師として真一、さらにはタロウが現れ…。

 

 最近だんだんわかってきましたが、この番組、スーパー戦隊なのにメンバー同士が互いに誰かも知らないまま戦っているという型破りにも程がある番組なので、毎回メンバー同士をどうやって同じ場所に集めて、そこで何をさせるか?というところにこだわっているフシがありますね。だから一人が立てこもり事件を起こして他のメンバーがそこに集まってくるとか、今回みたいに妙な特別授業があってそこに先生としてメンバーがやってくるとか、他の戦隊では見られないようなシチュエーションが発生するわけで、これは時に強引な手を使ってでも登場人物同士を出会わせるのを辞さない井上敏樹のやり口とも非常に相性がいい。まぁ強引は強引なんですが、井上氏にとって重要なのはどうやって同じ場所に集めるかではなく、集めたところで何をさせるのかなので、実際集まったところから繰り広げられる内容のインパクトの濃さに、視聴者は集めるために使った手段の強引さなどは忘れてしまうわけです。今回インパクトありましたね。エアざるそば食い始めたり、椅子を破壊したり。前から思ってましたけど、真一は食べ物や着る物は人からもらうのでどうにかできたとしても、納税とかどうしてもお金そのものが必要なことはどうしてるんでしょうか。それにしてもはるかの学校、はるかを「トウサク」というあだ名で呼んだり(れっきとした言葉によるいじめ…というより名誉棄損)、空手部員が瓦代わりに椅子を破壊したり、生徒のモラルが80年代の熱血教師物ドラマに出てくる荒れた学校より低いんじゃないでしょうか。こんな学校では、規律にうるさい校長ぐらいいてもらわないと、むしろ困るのでは…。

 

 それにしてもタロウ、生徒たちの魂を封じ込めた紙を人質にとって燃やそうとする敵に対して、「紙が燃え尽きる前に倒せばいい」という理屈で構わず攻撃するって、やっぱり無茶苦茶ですねこいつ。こういうの、ジュウオウジャーの大和先生みたいに優しくて命の大切さに一際敏感なタイプのレッドが見たら激怒しそう…。