BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン30話 感想

 はるかの叔母・ゆり子が誘拐された。犯人はなんとアノーニ。喫茶どんぶらに集まっていたタロウたちに、アノーニは誘拐そのものは本意ではなく、獣人を捕まえて隔離することをドンブラザーズに依頼するためにこんなことをしたと語る。そして、彼らが把握している人間に化けた獣人のリストを渡してくるが…。

 

 急にアノーニがスポットライトを浴びましたが、こいつら相変わらず、どういう奴らなのかよくわからないんですよね。普段は人間に化けて一般社会に溶け込んでおり、脳人に加勢したりムラサメの保護対象になっていたり、脳人寄りの存在であることは確かなのですが、一方で脳人の敵であるはずのヒトツ鬼に使役されて現れることもあり、どういう立場なのか相変わらずさっぱりわかりません。にしても、ドンブラザーズははるか以外近親者がいないのでこんなやり方をするしかいなかった→雉野「みほちゃんは?」→リストにみほの名前が、って、こんなかたちでみほが獣人であることを雉野が知ることになろうとは。葬式の招待状をカツサンドに挟んで送るような雑な展開を描いた人と同じ人が書いたとは思えない、意表を突く恐ろしい展開です。

 

 割と早い段階で登場したにもかかわらず、ドンブラザーズとは翼以外全く関わることがなかった獣人ですが、ここへ来て急激にドンブラザーズと関わるようになりましたね。今回はさらに、「獣人は人間をコピーする」「獣人が死ねばコピー元の人間も死ぬ」という、ものすごく重大な事実が明らかになりました。獣人はもともとドン家が人間に代わる感情が生み出す波動の供給源として作ったものですが、なるほど、獣人によって人間が死ぬような事態が起こってしまうようでは、確かに失敗作と判断されたのもうなずけます。また、これによってみほは夏美の姿をコピーした獣人であることもほぼ確実となりましたね。どう考えても雉野とみほがこのままハッピーエンドを迎えるとは思えないし、もしみほがドンブラザーズか脳人に倒されるようなことがあれば、それはそのまま夏美の死も意味することに…。翼と雉野にとっては残酷すぎる事実ですが、いよいよ来週、この二人に来るべき時が来る…?