BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン33話 感想

 復活したソノイとの決闘に敗れたタロウ。戻ってこない彼のことをお供たちが案じていると、ソノニとソノザをお供として連れたソノイが現れ、ドンブラザーズもお供にすると言い出すが…。

 

 前回倒されたタロウを抱えて去っていった闇ジロウは、懸命にタロウを助けようとして、とどめを刺すために現れたムラサメとも戦いこれを阻止。万全の状態のタロウと戦って自分の手で倒したいという目的があるとはいえ、やっぱり闇ジロウの方がまともな感性をしてますね。表のジロウの方だったら、そのままタロウが息絶えるのを待ってから、今度こそ僕がドンブラザーズのニューリーダーだとか言い出しかねません。闇の人格の後から生えてきたのに闇よりもさらに危ない性格って、ほんとなんなんでしょうあいつ。タロウを喫茶どんぶらに運び込んできたジロウに対して、「すぐにオペ室へ」と言って、本当にオペ室へ運ぶマスター。マジでなんでもあるな、この喫茶店。まぁスーパー戦隊シリーズは、第一作からしてスナックの地下に秘密基地があったので、オペ室やらピアノルームやらがあるぐらいはまだまだなのかもしれませんが。手術着に着替え、変身するマスター。いや、変身するなら手術着に着替える意味ないだろ…と思ってたら、「手術着を着たゼンカイザーブラック」に変身して、私もまだまだこの番組を甘く見てたなと思いました。

 

 一方、お供になることを強要するソノイに対し、当然承服できないお供たちはそれを賭けて様々なゲームを挑むことに。しょうもないゲームが続く中、戻ってきたマスターはゲームに夢中の彼らからちょっとずつエネルギーを抜き取ってカラフルな色の液体に変えると、それをタロウの口に嵌めた漏斗から強引に飲み込ませるという「悪魔の手毬唄」の殺し方みたいな方法で処置。ヒーロー復活の処置としては、今まで見てきた中で間違いなく一番ひどい絵面です。ソノイの時といい、この番組では誰かを復活させるには変な汁を飲ませたり漬けたりしないといけないルールでもあるんでしょうか。そして変な汁を飲まされたタロウの体に、蠢く神輿の幻影が…。いや、そこは燃える炎のイメージとかじゃないのか…。

 

 ソノイのお供になったらソノニたちより下の二軍扱いという言葉に反発したお供たちは、欲望を解放させてもヒトツ鬼にならなければ同等というソノイの挑戦に乗るが、案の定3人ともヒトツ鬼に。しかも、はるかと真一はすぐに戻ったのに雉野だけはそのまんま。やっぱりこいつの嫁への執着は他の群を抜いていて、いい加減どうにかしないといけませんね。そこへ復活したタロウが現れ、さらにパワーアップしたゴールドンモモタロウに変身して、ド派手にヒトツ鬼を撃破。ゼンカイジャーで一足早く出た時に使ってた、敵を桃に閉じ込めて斬る謎の必殺技、ここで使うものだったんですね。主人公がパワーアップして最初にその力をふるう相手が、よりにもよって怪人化した仲間って、相変わらずこの番組は常識が通用しませんね。まぁ順当にソノイと戦って勝ったりしたら、完全に三日天下となりソノイの立つ瀬がないので、これでよかったのかもしれませんが。しかし何がおかしいってこのパワーアップ、イヌのエネルギーだけは全く使うことなくできちゃった、ということですね。こんなところでまでハブられてどうするんだかあいつ…。