BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

王様戦隊キングオージャー 第4話

 突如現れたゴッドカブトの攻撃によって吹き飛ばされたギラたち。飛ばされた先は農業国トウフ。その王であるカグラギは、国を挙げてギラを歓待するが…。

 

 国王として民のために自ら泥にまみれ、手を汚すことを厭わぬことをモットーとするカグラギ。それは農業国の王として文字通りの意味だけでなく、国のためならば手段を選ばないということを意味する…事前の情報からわかっていましたが、思っていた以上に狡猾でしたね。ラクレスに協力する姿勢を見せてゴッドカブトを借り受ける一方、ギラたちの性格をよく理解しそこを突いた巧みな話術でバグナラクとの戦いへの協力を取り付ける。果てはゴッドカブトを要求してきたバグナラクに対してまで、その場しのぎの約束を交わして時間を稼いだうえで臆面もなく裏切る…あちらこちらと口八丁手八丁で、見事に自分の国に被害が及ばないように立ち回って見せたのは、想像以上にやり手です。ゴッドカブトがとっさに畑を守ったことから操っているのがカグラギだと見抜いたギラもさすがでしたけど、戦いが終わってからギラがトウフを侵略したという虚偽の通報でゴッカンの国王兼最高裁判長であるリタに身柄を引き渡したのはさらに一枚上手でした。ギラを他国に引き渡すことでラクレスに対する言い訳を立たせつつ、リタに裁定を任せることでギラが組むに値する相手かどうか最後の値踏みをしようとしている、というところでしょうが…これは仲間になったとしても、なかなか一筋縄ではいかない曲者になりそうですね。