ガエリヤの狙い。それはりんねの命を奪い、アトロポスを殺戮マシン・キマイラに錬成することだった。この事態に際し、グリオンは風雅のもとに助けを求めに来るが…。
冒頭、前回の決闘で深手を負ったスパナを保護していた風雅のもとに助けを求めに現れるグリオン。なんかいつも風雅の居所をグリオンたちが知ってるような気がしますけど、どうやって居所を探ってるんでしょうね。グリオンが必死の形相でドアを叩いていたら反対側のドアが開いてめっちゃ厳しい顔の風雅が顔を出したのが、笑っちゃいけない状況なのに変なシュールさがあって笑いました。「確かに私は非道な行いをしてきた」とか言ってましたが、非道な行いしてる自覚はあったんですね。助けを求めつつも自身が人形であったことから来る嫉妬心を風雅に抱いていたことを告白したり、ほんとこいつどこまで行っても気持ち悪いですね。
乗り込んできた風雅とグリオンを待ち構えていたガエリヤは、一発だけ弾を込めた銃で順番に互いを撃たせ合うという冥黒王と言うよりマフィアがやりそうなやり方のゲームを強要。しかしその場に駆けつけた宝太郎がトンチを効かせ、「決闘に必要なもの以外は入れない」というルールを逆手に取りバレットチョウチョワイルドに変身して対決を阻止。風雅はりんねを、グリオンはアトロポスをそれぞれ救った…かと思いきや、やはりグリオンはクソでした。「お前を愛したことなど一度もない」と笑顔で言い放ち、ガエリヤに代わってアトロポスをキマイラに錬成しようとするグリオン。怒りを露にしたりんねがマジェードに変身して止めようとするも、ガエリヤの攻撃によって変身を解除されてしまう。さらにガエリヤはトドメの一撃をりんねに放つが、それを身を挺してかばったのはアトロポスだった。「自分の本当の望みはりんねのような友達が欲しかった」と吐露して消滅するアトロポス。りんねは彼女のエネルギーを使って新たに生成したリングを使いトワイライトマジェードへ変身。肉体こそ滅びたものの精神だけとなったアトロポスと共に戦い、ライダーキックでガエリヤを撃破するのでした。やはりというかなんというか、既に人を殺してしまっているアトロポスは、生きて物語の終わりを迎えることはできませんでしたね。今年も女性ライダーに最終形態が用意されましたが、トワイライトマジェードはボブカットのような頭部や黒いマントがアトロポスを彷彿とさせるシルエットとなって、彼女の魂と一つになったことがわかりやすいのがいいですね。
さて、ガエリヤも滅び残る敵はグリオンとギギストのみ。金ぴかを志向の美とする田舎の成金みたいな壊滅的な美的センスの持ち主と、既に一度敗北してる上に他の2人が現れる前にさも自分だけが唯一の冥黒王だったようにふるまってることがバレてる格落ちした冥黒王。なんか微妙に格の低い2人がラスボスとして残りましたね…。