今度は農家の老夫婦のもとでお世話になることになったショウマ。しかしそんな彼に、いよいよストマック家の魔の手が忍び寄る…。
ようやく行き倒れで始まらないと思ったら、自覚なしに畑泥棒をやりそうになってトラブルになりかけるって、とことん前代未聞の主人公ですねショウマ。前回は泥棒は犯罪であるということは知ってましたが、畑に植わってるのは野草ではなく野菜であることを知らなかったとなると、だいぶショウマの一般常識が怪しくなってきますね。この先このせいでトラブルにならなきゃいいのですが。
今回はいよいよストマック家のメンバー、シータとジープがショウマの前に登場。これまでも断片的には描かれてましたけど、ショウマの母がヒトプレスにされて闇菓子のスパイスにされるシーン、エグイですね。しかも品質的に劣るから安物の闇菓子の材料にされるというのが酷い。クウガでの殺人描写にケチがついて以来、平成・令和ライダーのスタッフはいかにして直接的な描写を避けながら怪人による殺人の残酷さを描くかに腐心してきましたが、ストマック家のやり方は闇菓子という生きていくために必ずしも必要ではないいわば「嗜好品」のため、それも「スパイス」という調味料に使うために拉致と殺人を行うという点において、一つの到達点と言えるのではないでしょうか。思い返せば本作のメインライターである香村純子氏が過去に手掛けたスーパー戦隊シリーズに登場した悪の組織は、ゲーム感覚で人間狩りを行うデスガリアン、人間の皮を使った「化けの皮」で人間にも化ける異世界の犯罪組織ギャングラー、首領よりも幹部2人がニチアサで出していいレベルではないド外道だったトジテンドと、どれもこれも和解や共存など考えられないような、ただただ叩き潰すべき「敵」としか思えないような連中ばかり。それが香村氏の考えるヒーローの敵というものなのかもしれませんが、どうやらストマック家もその例外ではなさそうですね。シータとジープの眷属であるエージェントを新フォームであるふわマロフォームで撃破したものの、老夫婦に別れの挨拶を告げることもできずにまた去ることしかできないショウマ。2人が悲しんだ方がストマック家にとってスパイスとしての価値はなくなり安全であるとは、なんと辛いことでしょうか…。