BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ35

 ブンブンによって語られる、過去に彼がハシリヤンに加わった経緯。それはワルイド・スピンドーによって仕組まれた、マッチポンプでブンブンを追い詰めたうえで親切ごかして近づいて仲間に取り込むという、現実の犯罪者もやりそうな嫌なリアリティのあるものでした。結局真実を知ったブンブンが裏切って大銀河警察と一緒にスピンドーを罠にかけて逮捕させたものの、大銀河警察もハシリヤンとはズブズブの関係で、スピンドーは監獄惑星の中の豪勢な部屋で何不自由ない生活をしながら部下に指示を出しているというのが、少し前に話題になった闇バイトの主犯格がフィリピンの刑務所の中から指示を出していたという話を思わせる、これまた嫌なリアリティのある話ですね。

 

 ブンブンの過去を仲間の前で暴いてやったことでブンブンジャーはバラバラになると踏んでいたディスレース。仕上げとばかりにビュンディーを人質にとる作戦に出ましたが、今更そんなもので揺らぐようなものではない確かな結束を手に入れていたブンブンジャーにはまるで逆効果で、脅迫メッセージを送ってる途中で攻撃されるわ、人質を盾にしようとしたら既に先斗に救出された後だったわで、あれよあれよという間に逆に追い詰められる羽目に。あれだけタイパタイパとほざいていた奴がスピーディーに追い詰められる様は見ていて爽快感がありましたね。用意周到な策をもって鳴らしてきたディスレースでしたが、大也の言う通り結局は損得だけが物を言う殺伐とした世界で生きてきた中での常識に縛られたもので、損得を超えた絆でつながり合う関係というものがあるということを知らなかったがゆえにその用意周到さも足元からひっくり返されて一見あっけなくも見えるぐらいあれよあれよと瓦解してしまったということですね。こうしえ見事にディスレースを倒し、玄蕃も本懐を遂げることができましたが…いよいよ物語は、次回から最終ラップへと突入ですね。