BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ37

 街を歩ている途中、何者かの尾行に気づき先回りする射士郎。その相手はかつてともにスパイの仕事をしたことのある仲間・ステアだった。苦魔獣と結託したステアの罠にはまり捕らわれてしまう射士郎。ステアは苦魔獣が能力で作った射士郎のニセモノを届け屋本部に向かわせるが…。

 

 冒頭、なぜか届け屋本部で激しい戦いを繰り広げる大也とシャーシロといういきなり衝撃の展開から始まった今回。こういう始まり方をすると、「なぜ、こうなったかというと…」というドンブラでおなじみの決まり文句が頭の中に出てくるのはどうにかならないものですかね。不穏な動きを見せてきたISAが、いよいよシャーシロのかつての仲間であるスパイを使ってブンブンジャーに工作を仕掛けてきたわけですが、実際の話はと言えば、もうひたすら大也とシャーシロの余人には立ち入ることのできない関係性をこれでもかと見せつけてくる話でしたね。シャーシロのニセモノが届け屋本部に入ってきた時点で大也(と玄蕃も)は見抜いてましたし、大也もシャーシロも敵に揺さぶりをかけられても互いの無事を微塵も疑わないし、ピンチを切り抜けて合流しても言葉はかわさず視線だけを交わして、互いのブンブンチェンジャーをぶつけあって変身する…テレビの前の大也・シャーシロコンビのファンには、まさにたまらない演出の洪水だったことでしょう。以前はクール系ブルーの宿命として主役回ではギャグ扱いされることが多かったシャーシロでしたけど、どんどん扱いがよくなってきていますね。