ブンブンジャーに憧れる少年、イツキに出会った錠たち。完璧なヒーローに憧れるイツキはブンブルーに弟子入りを志願していたが、いろいろあって結局錠に弟子入りすることに。そんな中、人々の「恥ずかしい数字」を暴露する苦魔獣タイジュウケイグルマーが現れ…。
人間誰しもが持つ、人には知られたくない恥ずかしい秘密を暴露するという、社会的に人を殺しかねない苦魔獣が出現。それに対し、どれだけ恥ずかしい数字を暴かれても(「一番低かったテストの点数は-10点」だそうですけど、何をしたらそんなのび太以下の点数を取れるのやら)立ち止まらず、100点満点の正しいヒーローなんかいない、どれだけ間違いを繰り返しても、間違いから学べばそれは間違いじゃない、ということを訴えながら突き進む錠。少年がブンブンジャーに弟子入りを志願したのは、自分の不注意のせいで弟が大怪我をしたことを悔い、絶対に間違えないヒーローになりたいと願ったからでしたが、錠の言う通り、絶対間違いを犯さない正しい人間などいません。それよりも、間違いを犯してもそれを繰り返すことを恐れず、間違えることから学べる人間になることこそ少年にとって必要な教えであって、それを教えることのできる錠はシャーシロの言う通り、ブンブンジャーの中で最もヒーローらしいヒーローと言えるでしょう。本当に、錠は主役回での描かれ方に恵まれていますね。