最初の戦いを終えた直後、突然なつめから攻撃を受ける吠。その理由は、指輪を持つ者は自身の願いをかけてナンバーワンの座を争うライバル同士だったからだった。その場は突如どこからか銃弾が飛んできたことで邪魔が入りなつめは去っていったが、その後、吠が喫茶・半世紀に戻ると管理人さんに危機が…。
第1話からいろいろとツッコミが追い付きませんでしたが、とりあえず今作はとにかくいろんな奴らがナンバーワンの座を争う物語なのは確かなようで、今回は敵組織・ブライダンの怪人であるノーワンが初めて登場。現れたのはトレジャーハントナンバーワンを自称するトレジャーハントノーワン。吠とノーワンが交戦を開始しようとしたその時、突如ピアノを担いで現れたかと思ったらテガソードを称える歌を弾き語りし始める男と、突如アイドルライブを始める男が登場。いやもう、何言ってんだという感じですが、事実なんだから仕方ないですし、しかもこいつらがゴジュウティラノ・暴神竜儀とゴジュウレオン・百夜陸王というのが…。
3人はノーワンとトレジャーハント対決をすることに。吠はテガソードを使って(一般人がキャンプしてる場所の)地面を掘り返してお宝を探そうとするも、テガソードをショベル扱いしたことに激怒したテガソード狂信者である竜儀が岩やら樹やらを引っこ抜いては投げつけてきて仕方なく退散。テガソード狂信者ってのがなんですが、怪力のイエローって部分は割と基本に忠実なんですよね…。この際引っこ抜いた樹の根元から、本当に財宝を見つける竜儀。一方陸王は、ノーワンがトレジャーハントとは名ばかりの強盗を働いているのを見てそれならと、自分のファンである資産家の老夫婦のもとを訪ね、声が出なくなる病気にかかり莫大な治療費がかかると言って、江戸時代から伝わるなんかすごい壺(この適当なネーミングがほんとに井上敏樹の娘)をせしめる。どこの世界に強盗をする怪人に対抗して詐欺を働くヒーローがいるんですか…。
こうしてそれぞれお宝を手に入れた竜儀と陸王はノーワンとの対決に臨むも、ノーワンが集めたお宝には一歩及ばず。しかしそこに乱入した吠が、3人のお宝を強奪して自分のものにすることでトレジャーハント対決に勝利…いいのかそれで。しかもこのアイディア、その直前に管理人さんの息子がカツアゲにあってるのを見て思いついたので二重の意味でヒーローのやることじゃありません。その後、ノーワンとの直接対決と、ファイヤキャンドルの汚名返上をかけて巨大ロボで出撃してきた彼の部下(コクピットにファイヤキャンドルとのツーショットプリクラを貼ってるマブダチ)とテガソードのバトルが同時展開されるも、どちらも撃破。ノーワンの中に取り込まれていた管理人さんも無事救出できましたが、吠が喫茶・半世紀に戻るとそこは新たに店長になった竜儀によってテガソードの神殿みたいになっていた…。
…いやもう、「無法」以外の言葉が見つかりませんね。しかし竜儀は財宝を交番に届け、陸王はサインをつけたうえで壺を老夫婦に返してますし、これだけ無法を働いてるのにヒーローとしての一線は守ってるところが、さすがドンブラザーズを書いた男の娘が書いてる話というかなんというか…。