BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 第3話 感想

 今度は青果店でバイト中に、「胡散臭くていけ好かない桃の匂い」が気になってお客さんの匂いを嗅ぎ回ったことでまたバイトをクビになる吠。まあ問題行動ではありますけど、労働基準法に定められた解雇に相当する正当な事由とまでは呼べそうもない理由でバイトをクビにする店主が多くないですかこの世界。まぁそれはともかく、その匂いのもとを辿っていった先にいたのは、5000%超というふざけた支持率を誇る総理大臣・熱海常夏だった。文字通り国民一人一人への手厚い対応で大人気の常夏だったがそればかりではなく、なんとドンモモタロウに変身する指輪の戦士でもあった。そんな中人気者ノーワンが現れ、吠、陸王と人気者対決をすることになるが、そこに常夏も加わって…。

 

 総理大臣がドンモモタロウ、というもうそれだけで天を仰ぎたくなるような世界ですね。演じてる役者さんが役者さんだけに、こっちの世界でも「タロウ」に執着するんかいとツッコミたくなりますが。一見絶大な人気を誇る総理大臣、しかしその内面には人気者であることに対することへのどす黒いほどの執着が渦巻いているというのが、人から嫌われがちではあるけど嘘はなかった桃井タロウとの徹底的な対照となっていますね。人気者対決では陸王がアイドルの本領発揮とばかりに人気者ノーワンに洗脳された人たちをゲリラライブで引き戻すほどの魅力を発揮しますが、偶然人間界を調査に訪れていたブーケ嬢がたまたまそこに出くわしてあっという間に沼にハマることに。偶然訪れた人間界でアイドルライブに出くわして沼にハマる悪の女幹部、面白すぎるでしょう。そのあとの巨大ロボ戦で、相手がその推しであることを知らずに戦闘中に推しの写真が破れたことでブチギレるとこまで面白すぎます。結果、人気者対決はこの勝負に参加すらしていなかった常夏が勝利をかっさらっていきましたが、ノーワンと違って指輪の戦士との戦いは引っ張るんですね。今回も無法極まる展開でしたが、人気者ノーワンに取り込まれ吠に救助された店主は投票用紙にゴジュウウルフの名前を書いていたという、さんざんカオスを働いた末になんとなくいい話っぽいオチで終わらせようとするこの手口、完全にドンブラのそれなんですが。と思ったら突然ゴジュウイーグルが攻撃を仕掛けてきて、吠達の前で変身を解除しましたが、現れたその姿はなんと、おじいちゃん…!?