ランゴの圧倒的な強さに撤退を余儀なくされつつも、さらなる被害を防ごうと奔走するショウマたち。そんな折、なぜかジープがショウマにもたらした、ランゴの次の標的が律が楽しみにしているライブの会場であるという情報をもとに、ショウマは再びランゴと対峙する…。
少しでも人々に注意を促すために、グラニュートについての情報をネットに流す絆斗。これまで絆斗もこれに関しては慎重さを貫いてきた通り、どう転ぶかわからない手ではあり、ビターガヴのせいもあって仮面ライダーとグラニュートを混同する声もあった一方で、これまでのショウマたちの奮闘によって仮面ライダーは正義の味方だという声も着実に人々の間に浸透しつつあることをショウマが知り、それによって自分を否定したランゴに対して、ランゴの弟としては間違いだったとしても、今ここにいる自分はここにいられてよかったと思っている、と自らの「今」を肯定し、その「今の俺」を作ってくれた世界を守るという強い決意がゴチポッドに新たな力をもたらす、という流れは、苦しい道のりを歩みながら今まさに最大最強の敵に挑もうとしているショウマを輝かせる、最高の流れでしたね。
こうして新たに獲得した、ゴチポッドによる変身のもう一つの形態、マスターガヴ。その能力はパワー特化のオーバーガヴとは対照的に、目にも留まらぬ高速移動と、そこから繰り出される怒涛のラッシュ。これによりランゴを翻弄するものの、パワーに関してはオーバーガヴよりも劣るため決定的なダメージは与えられない…かと思いきや、ここからがその真骨頂。なんと、攻撃をヒットさせる瞬間にオーバーガブに変身して強烈な打撃を叩き込み、再びマスターガヴに切り替えて高速で翻弄するという、事実上最大のパワーと最速のスピードを両立できる形態であることが判明しました。これまでにもパワー特化とスピード特化の形態を使い分けるライダーはゲイツリバイブなどがありましたけど、こんな風に両者の柔軟な使い分けによってどちらの能力も最大限に戦闘力に反映できる戦い方ができるのは初めてですね。さらにザクザクチップスとチョコダンを同時使用するという、これまでのフォームの武器も併用し、まさに仮面ライダーガヴの集大成というべきフォームとして完成しました。そして遂に、ランゴの右目に深い傷を負わせたうえに、必殺のキックを叩き込んで彼を空の彼方にぶっ飛ばし、さんざん自分を見下し続けてきた兄にようやく雪辱を果たし、ライブ会場の人たちの平和も守り抜いたのでした。
しかし、それを隠れて見ながら青ざめていたのがジープ。おそらくは兄への嫌がらせと、兄がショウマを倒すことを期待してショウマに密告したのでしょうが、結果はこのザマです。本当に底が浅いというかなんというか…。いよいよもうストマック社は終わりじゃないでしょうか。