はぴぱれがお店再生を請け負った和菓子屋の職人、健二。彼こそが、絆斗の母を攫った張本人のグラニュートだった。長年捜し求めてきた仇を前に激昂する絆斗だったが、健二は過去の自らの行いへの深い後悔を吐露し、新しい和菓子が完成するまでは復讐を待ってほしいと絆斗に懇願する。絆斗の下した決断は…。
いずれ訪れることは明らかだった、絆斗と彼の母を攫ったグラニュートとの邂逅。しかしいざその時が訪れてみれば、肝心の犯人は過去の罪を悔い、贖罪の道を歩んでいた…。絆斗にとっては待ちに待ったであろうこの時を、「更生した犯罪者に対して、被害者の遺族はどうすべきか」という問題と向き合わなければならないことにしてしまうとは、相変わらず絆斗に対する運命の風当たりが強すぎますね。そして、絆斗が下した決断は…。絆斗が常に自分よりも他人の心配をし、自分が傷ついたことよりも他人が傷ついたことに対して後悔を覚える男であることが丹念に描かれてきた以上、彼がたとえ自分の復讐を成就させる機会が訪れたとしても、それによって自分と同じ境遇の子供を生み出してしまうことを是とするような選択はしない、というのは容易に想像はできましたけど、それでもやはり絆斗は強い男ですね。しかし、結局健二はグロッタの手にかかって命を落とすことに…。残酷な結末ですが、一度闇バイトに手を出せばいくら後悔しようとも必ず報いを受けることになる、というメッセージにも取れました。
こうして絆斗が、「自分のような子供を増やさない」というかたちで復讐から自由となったのとは対照的に、あくまで復讐にこだわり続けるためにがんじがらめになり続けるのがジープ。元を糺せばショウマの模倣であるビターガヴの黒ガヴを移植する=あれだけ見下していた赤ガヴと同じになるという屈辱まで受け入れ(これで「全てを捨てた」というのが、この期に及んでも認識が甘いジープのどうしようもなさですね)ビターガヴに変身してショウマに挑むも、当然ながら既に最強フォームにまで至ったショウマに叶うはずもなく見事に返り討ちに。商品発表から数ヶ月も音沙汰のなかったバキバキスティックを、メンタルがバキバキに折れた奴に使わせたうえ、敗北させてさらにメンタルをバキバキにへし折るって、鬼ですか。これでも死なせてもらえないのは、いよいよ哀れにすらなってきましたね。
そして同じく、ショウマから絆斗の事情を聞かされ、自分もショウマたちに出会ったおかげで引き返せた身である以上、改心したグラニュートがいれば一度は見逃すつもりだが、コメルの仇ならば話は別だと語ったラキア。絆斗の復讐が幕を閉じてから、次は彼が復讐にケリをつける方向へとキレイにつないでいくのは見事ですね。