仕事を終えてはぴぱれの前に戻ったショウマの前に、突如ニエルブが現れる。警戒するショウマに対して、ニエルブは大統領を倒すために手を組まないかと意外な提案を持ちかけ…。
この期に及んでショウマに共闘を持ち掛けてくるとは、ニエルブも大した面の皮の厚さですね。そもそもショウマがストマック家からの脱出に成功したのも、ショウマの可能性に賭けてみたニエルブの差し金だったとは、先見の明もあるようです。闇菓子自体には関心がないというのも、こいつ自身は人体実験さえできればそれでいいんでしょうからおそらく本当でしょう。しかし、他の全ては当然ながら全く信用できませんね。第一、人間界との行き来を封じたら、ショウマは人間界のお菓子を食べられずゴチゾウも生み出せなくなるのですが。
一方、話の本筋がクライマックスに向かっていく中で細かい風呂敷を畳みにいっているというか、かつてラキアがヒトプレス集めを行っていたという罪に対しての決着をここでつけたのは、仕事が丁寧ですね。自分を浅いと評した幸果さんですけど、世界中のみんなが幸せでいてほしいと無条件に願うことのできる彼女のような人間に出会えたからこそ、ラキアも進んで人間を助けられるようになったのですから、全然浅くはないですよね。