BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーガヴ 第45話 感想

 ニエルブの提案を受けてグラニュート界に潜入したショウマ。ニエルブの立てた策に乗って大統領の打倒に乗り出すが…。

 

 ニエルブに変装したショウマが大統領の執務室に潜入。以前酸賀ゾンビに実験させていたベイクマグナムの洗脳能力を使って大統領を無力化、そのままゴチポッドを使って大統領を撃破する…というのがニエルブの作戦でしたが、肝心の洗脳は大統領が自身に対策を講じていたために失敗。やむを得ずそのまま戦闘に突入するも、山ほど護衛を連れているうえに大統領自身がアホみたいに強いため、ほうほうの体で逃げるしかなくなるショウマ。ショウマの後を追ってグラニュート界に潜入していた絆斗とラキアのサポートがなければ、ほんとに危ないところでしたね。これでゴチポッドを使って正面から戦っても大統領には勝てないことが判明してしまいましたが、ほんとにどうやって倒せばいいんですかねこいつ。特殊な能力を持っているとかではなく単純に強いだけでここまで圧してくる敵は久しぶりです。しかしまぁ、どうするつもりかと思えばニエルブの策も蓋を開けてみればガバガバでしたね。そもそも洗脳実験は大統領自身が提案してきたものでしたし、あの老獪な大統領ならそれが自分に対して使われることぐらい当然想定して対策を打っている、と考える方が自然ですが、それも見抜けなかったとは。これまでの用意周到さはどこへ行ってしまったのか。一方、ニエルブについてはかつて祖父から体の虚弱さを蔑まれた過去があることが判明しましたが、これまでにも描かれてきた兄や姉ほどの戦闘力はないというのは、意外と本人にとって自身の根幹に関わるコンプレックスだったんですね。他の兄弟と比べて腹の底の読めない奴でしたが、グラニュート界自体が力こそ全てという風潮の世界のようなので、そんな世界の中で自らの頭脳でのし上がってやろうと考えていたのだと思うと、急に人間臭く見えてきました。