遂に人間界牧場化計画を発動する大統領。阻止に動くショウマたちだったが、その前にニエルブが現れ…。
遂に発動される大統領の人間界牧場化計画。ニエルブに開発させたダミーゴチゾウによって強制的に人間に幸福感を与え、かつ行動を操作して容易に大量のヒトプレスを確保する、という、確かにこれまでのニエルブの研究成果の集大成とも言える計画ですね。阻止に動いたショウマと絆斗の前に立ちはだかるニエルブ。さすがに命がかかっているためか、2人を相手に死闘を繰り広げるニエルブでしたが、大統領とリゼルがその場に現れると、ダミーゴチゾウに仕込んでいた自爆装置を起爆し大統領の計画を頓挫させるという最後の策を明らかにして勝利を確信しながらスイッチを入れる…が、何も起こらず「え…?」と間抜けな声を発した直後、なんと自分が押したスイッチの方が大爆発して、ニエルブは呆気なく跡形もなく爆死。いや、さすがにこんなに呆気なく死ぬとは思っていなかったので、こっちも茫然としてしまいました。全ては前回の暗殺計画のみならず、今回のニエルブの最期の策までお見通しだった大統領による工作でしたが、腕っぷしが強いだけでなく自分に害をもたらす危険性のある計画を片っ端から見抜いて阻止するこの抜け目のなさ、無敵ですか(ニエルブに気づかれずに自爆スイッチに細工をしたであろう部下もすごいですけど)。様々な策を弄してきた男がさらに知恵の回る男によってはめられ呆気ない最期を遂げるというのは、鎧武で戦極凌馬が光実に言った「悪い子供はもっと悪い大人の格好の餌食になる」という言葉を思い出さずにはいられませんね。ストマック家の中でも特に非道な行いに手を染めてきた奴だったとはいえ、シータやグロッタのようにそれなりの最期を迎えるでもなく、ただただ呆気なく爆死するとは、さすがに気の毒に思えますね。
一方、他の人同様操られてしまった幸果さんと駄菓子屋さんを、やむなくヒトプレスにして救出したラキアの前にはジープが。これといった因縁もなかったので意外な対決になりそうですが、復讐を越えて前に進んだ者と、復讐に囚われ進めない者という構図であり、これはこれで見物ですね。