BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーゼッツ Case3 感想

 ナイトメアを止めるには悪夢の世界で夢主の心の扉を探せ、というゼロの指令を受け、富士見の悪夢に潜入、心の扉を探し当てる。しかしナイトメアは莫の目の前で盛大に自爆を起こし、それと連動して現実の警視庁でも大爆発が起こる。富士見と一体化したナイトメアは富士見もろとも自爆して最後の仕上げを図ろうとするが、ゼッツに変身した莫が立ちはだかる…。

 

 第1話からこの3話までで、仮面ライダーゼッツの基本設定…というか、ナイトメアというのはどういう怪人なのか説明を終えた、という感じですね。まず夢主の夢に侵入し、夢主に悪夢を見せながらその深層心理にある願望を歪んだかたちで実現し(その過程で夢の中で起きた被害が現実の世界でも発生する)、夢主の心の扉を開いていく。そして全ての扉を解放するとナイトメアは夢主を永遠の眠りにつかせて閉じ込め、夢主の現実世界の肉体をも取り込んで実体化、さらなる破壊活動を展開するというのが、とりあえずこれまでの描写でわかったナイトメアの行動パターンですね。グラニュートと比べるとだいぶ複雑です。イマジンとファントムを合わせたような凶悪な存在だと言えますし、一体でもかなりの被害をもたらせるうえに夢主の体まで取り込んでしまうわけですから、これは例年の怪人以上にその凶行を確実に止めることが求められるので、莫の責任は重大です。今回は富士見さんが取り込まれ現実世界で自爆する一歩手前まで進んだので、最悪の事態の一歩手前でかなり危なかったと言えますね。ただ、自らを爆弾と規定してしまったために、コードを切られて「処理」されるかたちで倒されてしまうというのは、夢の世界から現れた割には自分で自分を不自由にした奴でしたね…。