BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンオメガ 第17話 感想

 新兵器・対怪獣試作徹甲弾によりパゴスを倒し、遂に人類単独での初の怪獣撃破という記念すべき成果を上げたNDF。しかし喜びも束の間、粘菌のようなものがパゴスの死体を覆い、ゾンビのように動き出す。突如起こった謎の非常事態解決のため、ウタ班は二手に分かれて奔走する…。

 

 前作のアークではゴメスかと思いきや宇宙生物スペッキオの擬態した姿だった、という驚きの展開がありましたが、今回はパゴスの死体に古代の粘菌怪獣が取りついてゾンビのように動き出すという、これまた驚きの展開に。ゴメスもパゴスも近年はほぼ毎作品出ていると言っていいほど登場頻度の高い怪獣ですが、そんなともすれば見慣れてしまった怪獣を新たな描き方で登場させて視聴者を驚かせようという製作陣の試みには感謝の念しかありませんね。画期的な新兵器を開発したと思ったら、実はそこには思わぬ落とし穴が…というのはウルトラシリーズの定番ですが、徹甲弾の断芯に使用した古代の怪獣の牙に粘菌怪獣が潜んでいてそれが目を覚ました、というのもこれまでにない展開で面白かったです。こうして蘇った粘菌怪獣エドマフィラの弱点をウタ班が探りつつ、NDFと協力して事態に対処するという展開の描き方も、アークやシン・ウルトラマンを踏襲するものでしたね。

 

 熱にも冷気にも強く、切断してもすぐに傷がふさがり、電気に至っては増殖を促してしまい、果てはオメガのレティクリュート光線をも跳ね返す。ミクロレベルの怪獣であるだけに適応力が高く、NDFもオメガも苦戦させたエドマフィラでしたが、怪獣の牙が発見された永久凍土で見つかった化石の調査によって凍結と乾燥、つまり冷凍食品などに用いられるフリーズドライに弱いことが判明。ヴァルジェネスの起こした風によって乾燥され、さらにオメガによってパゴスの死体ごと宇宙に運ばれ、某究極生命体の如く凍りつき、永遠に宇宙空間をさまようという結果に。なんとなくパゴスが登場したウルトラQと同じ、深みのあるラストでしたが、ゾヴァラス戦でソラトが見た夢と同じく、オメガに変身する前にソラトの前に現れたもう一人のソラトは、一体何を意味しているのでしょうか…。