「特撮」の撮影に熱中する少年エーイチは、オメガと怪獣の戦いの撮影の最中、不思議な赤い結晶を拾う。その結晶は人々のネガティブな感情を吸収してエネルギーに変える、宇宙から落下してきた物体であり…。
「特撮」の撮影に熱中する少年とコウセイたちの交流を描いた異色作。「怪獣」という概念すら存在しなかった世界では「特撮」もまた存在しない、という事実には、今回を見てはたと気が付きました。何もないところからあれだけの特撮技法を考え出したエーイチ少年は、この世界での円谷英二に相当する存在に成長する可能性がありますね。今回を担当している田口監督は実際に子供たちへの特撮作品作りの推進活動を行っているので、説得力がありました。
そんな田口監督の監督回だけあって、特撮シーンはいつも以上に大迫力でしたね。今回の怪獣は猪突猛進怪獣バグリゴン。名前が示すとおり前に進むことしか考えていないような単細胞であり、コウセイの作戦によって落とし穴に落とされても委細構わず地面を砕きながら前進を続けるという猪突猛進ぶり。良くも悪くも前進しか頭にない怪獣でしたが、最終的にはオメガがヴァルジェネスのエレメント能力を総動員して作り上げた粘土製のドリルを喰らい、爆散することに。もとはどこかの宇宙人が惑星開発用に使役していた(といっても、こいつのやり方では通った後の地面はでこぼこで整地にすらならないので、完全に障害物の破壊ぐらいにしか使えなさそうですが)ようで、赤い結晶はそのコントローラーのようなものだったようですがこの結晶、人間のネガティブな感情を吸収して赤くなる他、夢や希望を吸収すると透明になるという性質もあり、そっちの方はまた何か別の用途があったのでしょうか…。