BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週のウルトラマンジード 第10話感想

 宇宙から怪獣ザンドリアスの子供が地球へとやってきた。AIBは怪獣がやってきた意図を知るために相手の心が読めるゾベタイ星人ナビアを地球へと召還するが、その世話役となったモアは彼女に振り回されることに・・・。

 ウルトラマン80に登場したザンドリアス、まさかの37年ぶりの再登場。擬人化企画で人気が出たのをきっかけに、クラウドファウンディングで集められた資金で着ぐるみが新造されたという経緯などつゆ知らず、前回の予告を見た時には「なぜこんなマイナー怪獣が?」と目が点になりました。全く世の中、何がウケるかわかったもんじゃありません。まぁザンドリアスをはじめとして、80の怪獣は知名度こそ低いですけど優れたデザインの怪獣が多いので、ザンドリアスだけでなく他の怪獣ももっと復刻してほしいところです。

 さて、80に登場した時は母親と喧嘩して家出して来たというはた迷惑な理由で地球にやってきたザンドリアスですが、今回はといえば、好きな女の子が最近そっけなく嫌われたのではないかと思いこんでやけになって飛び出してきたという、地球人に取ってみれば前回に輪をかけてはた迷惑な理由。これでは「だだっ子怪獣」なんていうそのままかつ不名誉な肩書をいただくのもしょうがないものです。しかも子供とはいえ目からは光線、口からは熱線を放ちジードとゼロをてこずらせるだけの力まで持っているのですから始末が悪い。結局最後はゼロがゼロスラッガーをメガホン状にして声の力で強引に宇宙へと送還。そこで彼女と再会し、仲良く宇宙へ去っていく・・・と、なんとなくタロウを彷彿とさせる流れに多くの視聴者が「なんだこりゃ」と思ったことでしょう。リクとモアが互いの秘密を知るという重大なイベントがあったはずなんですが、それをこんな回で消化してよかったんでしょうか・・・。