BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン12話 感想

 「嘘がつけない」というタロウの特徴に、再びスポットライトが当たる回。嘘がつけないのが原因で宅配便の同僚たちとの軋轢にまで発展してしまいましたけど、今までそうならなかった方が不思議でしょうに。しかしまぁ、嘘をつこうとすると脈が止まるって、もはや好き嫌いの問題ではなく体の機能としてどうかしてるレベルですね。タロウが只の人間でないことは間違いないですけど、この「嘘がつけない」という特徴が意味するところは何なのか。

 

 そしてついに登場した5体合体ロボ、ドンオニタイジン。まさか敵が巨大化する前から合体して等身大の状態でアノーニたちを蹴散らすとは、この番組らしい破天荒ぶりです。ヒトツ鬼が巨大化した後も、足になってるイヌブラザーが高所恐怖症とか言い出したり、同じく足になってるオニシスターが攻撃されたことでキレて高速連続キックを繰り出したりと、どっかのてんこ盛りライダーみたいに手足が勝手に動いたりしゃべったりするのがこれまた破天荒です。

仮面ライダーリバイス 第36話 感想

 今回のトピックは何と言っても仮面ライダーアギレラの誕生ですね。前情報は全くなかったので驚きました。かつては悪の組織の女王だった花が、その罪の象徴である名を冠した仮面ライダーに変身して正義のために戦う。実に燃える、仮面ライダーファンが好きそうな展開じゃないですか。やはり新ライダーの登場というのはこういうのでないと。前回のオーバーデモンズの盛り上がらなさは一体何だったのか。アギレラの戦いぶりも、両手のダガーで敵のアキレス腱を切ったり、足の甲に突き立てたりと、なぜか執拗に足を狙う戦い方が、今までのどのライダーにもなかったものでインパクトは十分。それにしてもベイル、さくらに「あんたパパのストーカーじゃん」と図星を突かれ、その通りなので何も言い返すことができずキレて襲いかかることしかできないうえ、コピーしていないバイスタンプによる攻撃にはめっぽう弱く手も足も出ないまま撤退するという醜態をさらすとは、こいつもいよいよメッキがはがれてきましたね。

 

 そんなこんなで確実にウィークエンドに戦力が集中していく一方で、よせばいいのにいまだにフェニックスにこだわる大二は、今回も大量のギフジュニアを相手にしてへとへとになったところで、赤石長官がまたしても何のフリもなく出してきたヘルギフテリアンなる新怪人によってワンパンでやられるという不遇ぶり。一輝もさくらも、いい加減もっと弟を気遣ってやれよ…。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン11話 感想

 獣人が人間界に現れるビジョンを見たソノイは、ソノニ、ソノザを伴いある場所へ。そこはなんと、陣が幽閉されているあの監獄。ソノイ曰く、彼はなんらかの罪を犯してここに収監されており、この監獄は獣人が人間界に現れるのを防ぐためにあるとのこと。陣はここに自分がいる以上獣人が人間界に現れることはありえないとしながらも、獣人は折り紙を折る行動をとり、そこで何を折っているのかに注意しろと警告する。曰く、猫か、鶴か、ペンギンか…。

 

 一方その頃、例によって追われていた翼でしたが、人間離れした速さで追いかけてくる刑事の狭山によって捕まり、口の中に猫の折り紙を押し込まれてしまう。どうにか逃げ延びたものの、急激に体調が悪化。助けを求めてつよしの家へやってきたところで、以前の立てこもり騒動の時と同じく、タロウを除くみんながつよしの家に集まる展開に。指名手配犯という設定上、どうしても翼がメインの回は彼のところに他のメンバーが集まってくるという展開にならざるを得ないんですかね。はるかと真一が翼の看病をしつつ、折を見て単身ヒトツ鬼と戦っているタロウのところへ助太刀に行くことで発生するドタバタに笑いましたけど、真一が「洗面器に塩を入れて頭に乗せ、患者の回復を祈る」という聞いたこともない民間療法をつよしにやらせた結果、戦闘に強制召喚されたキジブラザーが頭に洗面器を乗っけていたため、つよし=キジブラザーだとはるかと真一が知ることになるという、なんだこの流れ。こんなトンチキな流れでヒーローの正体がばれるのは、後にも先にもないでしょうな…。

 

 一方、そうこうしてる間にも結局悪化の一途をたどる翼の病状。と、翼以外誰もいないつよしの家に帰宅したみほは、翼の姿を目にして突如豹変。翼の口から猫の折り紙を取り出したかと思ったら、自らは鶴の折り紙を折り始める…。うわぁ、よくもまぁこんなどんどんとえげつない方向へ話を進めていけるもんですね。しかし、陣の話とみほの行動を見る限りだと、もしかすると獣人には折り紙の種類によって3つのタイプが存在していて、それらは互いに対立しあう関係だったりするのでしょうか。今のところ無差別に人間に危害を加えるような行動はとっていませんが、それだけにソノイがあれほどおびえ警戒感を露にする理由がまだわからないのが不気味ですね…。

 

 その一方、井上敏樹の関心がもうドンブラザーズと脳人と獣人の三つ巴の展開に移りつつあるのか、今回はタロウに忍者ごっこと一蹴された忍者かぶれのおっさんが手裏剣鬼になるという、ヒトツ鬼の出し方が早くもやっつけになり始めた感がありますね…。

仮面ライダーリバイス 第35話 感想

 ついに自らの野望を実行に移すべく大きく動く赤石長官。大二たちはそれを止めようとするが…。

 

 ついに表舞台へと出る悪の黒幕と、それを止めようとする主人公たち…と書けば、盛り上がって当然のはずなんですが、いつにも増してツッコミどころ満載の話でしたね。まぁ何を置いてもまずツッコまなければならないのは、赤石長官の大根芝居。去年のマスターロゴスの誰も言うこと聞いてくれない殺し合いしてもらいます宣言に比べればマシとはいえ、明らかにウキウキしてる気持ちがダダ洩れで、とてもじゃないけど本来演ずべき「強大な悪の力の前に絶望してしまった司令官」には見えず、爆笑してしまいました。そんな抱腹絶倒の大根芝居に、いつもの如く特に文句もツッコミも口にせず黙ってギフテリアンをポコポコ出して付き合うギフもなんだかシュール。そんなガバガバな長官とギフでしたが、それを阻止しようとする大二は大二でまたひどい。阻止のためにたてた作戦は、一輝やさくらにすら無謀だと心配されるほどのお粗末なもの。あの長官、ベイルと話してるところを普通に朱美さんに見られるぐらい黒幕なのを隠す気ゼロだったんですから、正体を暴くための証拠を集めるチャンスはもっと前からいくらでもあったはずでしょうに。そもそもやたらと「フェニックスに正義を取り戻す!」と息巻いてますけど、長官はこの通り最初からギフの手先だし、若林司令官は第1話の時点でザブングル加藤に成りすまされてるし、ヒロミさんは人体実験されてボロボロになるしで、この組織のどこに今まで正義があったんだと言いたくなります。で、そんな敵も味方もグダグダの中、最後は光がオーバーデモンズに変身して一輝たちを救出したわけですが、新ライダーが登場したというのにこんなに盛り上がらないのも珍しいですね。初期のセイバーでソードオブロゴスの剣士たちが毎週のように登場していた頃だって、もうちょっと盛り上がっていたでしょうに。まぁ一応ここ数週のあいだに、さくらの力になりたいと光が思い悩む描写はちらほらと挟んでいましたけど、そんなものでは全くお話にならないぐらい、視聴者の光に対する関心が全然ないところで変身させたところで、盛り上がれという方が無理でしょうに。なんだか赤石長官が動き出したあたりから、それまではそれなりにちゃんとしていた展開だったのが急に粗くなってしまいましたね。どうしてこんなことになったのか…。

シン・ウルトラマン 感想

 長らく待ち望んできたシン・ウルトラマンがついに公開となりました。早速見てまいりましたので感想を書きたいと思いますが、ネタバレは最小限に努めたいと思います。

 

 例によってネタバレなしで感想を書くことは非常に困難であり、魅力を詳細に伝えようとすればどうしてもネタバレは避けられないのですが、まず鑑賞後に出てきた最初の感想は、「楽しかった」の一言に尽きました。この「楽しかった」というのが何よりも重要であり、子どものように純粋な目で見て楽しい映画であることこそ、私がこの映画に何よりも求めていたものでしたから、まずその点に関して言えば掛け値なしに素晴らしい映画だったと評して間違いありません。ウルトラマンの映画は、まずは楽しくなければ何も始まらないのですから。

 

 シン・ゴジラ東日本大震災という未曽有の災害を経たのち、改めて人智を超えた絶対的脅威として描き直されたゴジラと、それでもなお諦めずに叡智をもってそれに立ち向かっていく人間の姿を描いたものでした。ゴジラというのは時代を映す鏡のようなものであり、シン・ゴジラもまたゴジラという題材で現代の一面を描いた映画だったと思います。それを踏まえたうえで、シン・ウルトラマンはどうなるのかと思っていましたが、この映画はオリジナルの「ウルトラマン」に非常に忠実な映画でした。シン・ゴジラと同じように、超絶的な力を持った存在が現れた時に日本は、世界はどう動くのか、というリアルな視点は持ち込まれていますし、ゴジラと違って人間との意思疎通が可能なウルトラマンや外星人(この作品での宇宙人の呼称)が登場することでさらに政治的な描写は強まっているのですが、本質的には我々が子供の頃に見たあのウルトラマンとなんら変わりません。一つ大きな違いがあるとすれば、「ウルトラマンは地球人のことをどう思っていたのか」という点について、オリジナルでは普段ハヤタの姿でいるときの彼の意識がハヤタのものなのかウルトラマンのものなのかが不明瞭だったのですが、今回はウルトラマンと融合した主人公の意識がウルトラマンのものであることが観客にもすぐわかるようになっているので、ウルトラマンが地球人のことをどう思っていて、なぜ地球人を守ってくれるのか、という原初的でありながらもなかなかこれまで深く描かれることのなかったところに触れてきたのが、今回の映画の大きな特徴です。

 

 今作にはシン・ゴジラのように様々な謎がちりばめられているわけではなく、様々な議論を呼び起こすというようなかたちでの盛り上がり方は、おそらくないでしょう。今作はただひたすらに、地球と人類を好きになった一人の宇宙人が地球を様々な脅威から守り抜く姿を見守る物語です。映画を見終わった時、1966年、あの銀色の巨人を初めて見た当時の子供たちと同じ視点に、前よりも少しは近づいてウルトラマンをみることができたんじゃないかと、そんなことを思いました。見た後はきっと、帰り道で「ウルトラマンの歌」を口ずさみたくなることでしょう。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン10話 感想

 前回ゼンカイザーブラックに変身したことについて、介人に詰め寄るはるか。しかし、それについてははぐらかされ、逆に失った人気漫画家としての人生を取り戻すのに十分なポイントが貯まったことを伝えられる。迷わずはるかはポイントを使うことを選択するが、その後漫画家を襲うヒトツ鬼に襲われたところを、新たにオニシスターになった女性に助けられる…。

 

 キビ・ポイントが貯まる条件=タロウを助けること、という予想は、やはり当たっていましたね。それにしても、つよしの時もそうでしたけど、なんだか介人はやたらとお供たちにポイントを使うことを勧めているように見えますね。彼がなんでこんなポイントの管理人なんかをやっているのかはわかりませんけど、お供たちがポイントを使うことによって彼にも何かメリットがあるんでしょうか。

 

 物語の方は、まぁ最終的にははるかがまたオニシスターに戻るんだろうなとは思っていましたが、自分が辞めたあとで別の人が人生を失ってしまったことについて、安直な同情や罪悪感ではなく、「自分のせいではないかもしれないけど、なんかやだ」という理由で元に戻るというのが、絵に描いたようなヒーローではないけど基本的には善人ではあるというドンブラザーズらしくてよかったですね。いきなり店に飾られていた写真にナイフを突き立てたり、カメラを持つと手が震えたりという明らかにメンタルにヒビが入ってそうな人がオニシスターをやるよりは、またトウサクという不名誉なあだ名で呼ばれる日々に戻っても虹を見て笑顔を浮かべられる図太いメンタルの持ち主であるはるかの方がよっぽど適任ではあるでしょうし。

 

 以前に陣が説明した通り「ポイントがあれば脱退もできる」ということが実際に証明された今回ですが、同時に「やめた後の後任には同じ境遇の人間が就く」ということも明らかになりましたね。しかし、後任の人間が補充されるのは当然のこととして、なぜそれが同じ境遇の、しかも「盗作疑惑で地位を追われた人」などという特殊すぎる条件に当てはまる人でなければならないんでしょうか。さらに言うなら、どちらも盗作疑惑が発生した経緯が、何らかの現実改変が行われたとしか思えないぐらい、あまりにも不自然すぎる。どう見ても、「盗作疑惑で人生を失った人に、人生を取り戻すためのチャンスとして戦士の資格が与えられた」のではなく、「何者かが戦士にするために現実を改変して盗作者に仕立て上げた」ようにしか見えません。それを裏で仕組んでるのが介人なのか他の誰かなのかはわかりませんが、そうだとしたらそいつは神崎史郎なんか目じゃないぐらいの詐欺師でしょう。もう一つ気になったのは、はるかを元に戻すときの介人の描写。パソコンのDelボタンを押すだけで現実を元に戻していましたけど、これってもしかして、この世界自体がよくできたVRみたいなものなのでは…。そして、これほど簡単に現実を書き換えられることができるにも関わらず、なぜ脳人やヒトツ鬼のような問題はドンブラザーズが対応しなければならないのか。新しい事実がわかるたびに、新しい謎が増えていきますね…。

仮面ライダーリバイス 第34話 感想

 お前自分が悪い奴だということを隠す気ないだろ、というぐらい開けっぴろげに悪役ムーヴを見せてきた赤石長官、いよいよ本格的に行動開始。その正体は数千年前に生まれたある文明の王であり、ギフとの契約により人類の未来の選択を任されたのだ、と。要するにギフに屈したというだけのことなのに、なんであんなに偉そうな物言いできるんでしょうかねあの人。そもそもギフも、まだ人類の文明が発達していない数千年前ならば簡単に人類を滅ぼすこともできたでしょうに、なんでわざわざ何千年もの猶予を与えるような悠長なことをしたのかも謎なんですが。

 

 一方、バイスに揺さぶりをかけるベイル。こっちもしつこいぐらい「悪魔らしく気ままに生きろ」と言ってましたけど、自分を捨てた相棒に20年経ってもいまだに執着して相棒とその家族を苦しめようとしつこくつきまとい、挙句自分と違って相棒と仲良くやってる悪魔にいちゃもんをつけるって、お前のどこが気ままに生きてるんだよと言いたくなりますね。バイスバイスで、お前ほど気ままに生きてる悪魔はいないんだからそんな戯言に耳を貸すんじゃないよと。長官にせよベイルにせよ、どっちもその強さに反して本質はすごく情けない奴らというのが、どうにもいまいち盛り上がりませんね…。