BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンアーク 第2話 感想

 防衛隊から派遣された石堂が正式に調査員として着任したSKIP。そんな時、一人の少年からマンションを建設するために行われている工事を止めさせてほしいという訴えが届く。少年の話では、工事現場の地下にはかつて土地に害をなし村人たちによって封印された怪獣が眠っているということだったが…。

 

 怪獣伝説の残る土地で開発工事が行われ、眠っていた怪獣が目を覚ましてしまう。ウルトラシリーズでは何度となく作られてきたパターンの話で、前作のドルゴもこれに該当しましたが、これまでのパターンと違って少年に怪獣の話をしたのは工事責任者である彼の父親であり、彼も息子の話を頭ごなしに否定しているわけではないところが新しかったですね。何より問題のマンション建設も、怪獣災害によって家を失った人たちの生活再建のための急務であるというのっぴきならない事情が語られたことが、利益目的の開発が怪獣を目覚めさせていたこれまでのこの手の話とは大きく異なりましたね。昭和第2期ウルトラシリーズと重なる70年代は公害問題が最も深刻だった時代であり、それ以降環境破壊や環境汚染につながるものとして、それ以降とにかく悪とされる傾向が続いてきましたが、今や気候変動により巨大台風や竜巻、洪水、旱魃、大規模な山火事といった市民生活を根こそぎ破壊する怪獣さながらの災害が頻発するようになり、こうした災害に罹災したらどう生活を立て直していくべきなのかという問題が人々の意識にのぼりやすくなってきたことも影響しているのではないか、というのは考えすぎでしょうか。工事途中ででてきた遺跡のようなものが、実は逆立ちの状態で埋まっていた怪獣の足の裏だったというのも面白いですね。それにしても、巨大な穴を掘ってあんな怪獣を薬を飲ませて落として埋めたという昔の村人、とんでもないですね。1200年前といえば平安時代でしょうに…。

 

 それはともかく、やはり目覚めてしまう怪獣リオド。側頭部から伸びる管から発火性の泥を吐きながら暴れ回り、さらに強力な吸引力をもつ長い鼻で周囲のものを吸い込み始め、危うく少年も吸い込まれかけたところでアークが登場して救出。角から電撃まで放射するという意外な多芸ぶりのうえにパワーもかなりのものでアークを組み敷いて殴打するなどアークに苦戦を強いましたが、SKIPによって再現された伝説の丸薬を飲まされて弱体化。アークが八つ裂き光輪を使って掘った穴に落とされましたがしぶとく暴れ続け、最後は至近距離でアークファイナライズを撃ち込まれ爆散を遂げました。まぁまた封印してもいつまた怪獣が目覚めるかわからない場所にマンションなんか建てられないのでこれでよかったんでしょうけど、怪獣災害で家を失った人たちのためのマンションを建てようとしたらそこにも怪獣がいたって、逃げ場がないですねこの世界の人たち…。

爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ19

 空腹で街をふらついていたところを調さんに保護され届け屋本部でカレーをごちそうになる先斗とビュンディー。折しも七夕の日であり届け屋本部でも未来が七夕飾りの準備に余念がなかったが、話の中で出た「天の川」という言葉にブンブンが顔を曇らせる。ブンブンにはかつてアマノガワサーキットでのレースでビュンディー相手に苦杯をなめた苦い過去があったのだった…。

 

 普段のんきにカレーを作ってばっかりいるブンブンですが、ビュンディーが現れてからというもの、何かあるたびに苦い過去を思い出すという意外にネガティブな一面が表れるようになってきましたね。それに対してビュンディーの方は気性までレーサーらしく過ぎ去った過去は一切気にしないという、真逆のさっぱりした態度。難儀ですねえ、この元ライバルコンビ。

 

 一方サンシーターは給料日でウキウキのOLの後をつけて、給料を下ろそうとしたところでATMをイグニッションしてATMグルマーが誕生。労働者の数少ない楽しみである給料日を邪魔するとは、なんたる悪逆非道…。街に繰り出したATMグルマーは大量のお札をバラまき、そのお札が顔に張り付いた人間は謎の重さに押しつぶされて身動きが取れなくなってしまう。そこにブンブンジャーが駆けつけ、射士郎はその攻撃の正体を「個人資産を実際の重さに変換する」ものであると看破。新札が発行開始されたタイミングでこんな奴をぶち込んでくるって、相変わらず戦隊はトレンドに敏感ですね…。さて、この攻撃で真っ先に危ないのは言うまでもなく超がつく大金持ちの大也。もしこの攻撃を喰らったら、つぶされて苦しむどころか即死すら危ぶまれます。ということで、大也は強制的に撤退させられ、残りのメンバーで対応することに。金持ちって理由でヒーローが撤退に追い込まれることなんてあるんですか…。ATMグルマーに対して、最近高価なトレーニングマシンを買って金がない錠を盾にして攻撃から身を防ぐというあんまりな戦い方をしながらも、どうにか勝利するブンブンジャー。そんなことより仲間の懐具合を逐一把握してるシャーシロが怖い…。

 

 当然戦いはそれでは終わらず続けて巨大戦に突入。空を飛べるビュンビュンマッハーロボが攻撃を仕掛けるものの、お札攻撃を喰らって文無しのはずなのに重さで落下してしまう。原因はビュンディーがこっそりへそくりを貯めていたせい…。およそヒーローらしくない理由でピンチの連続でしたが、ビュンディーからの激励と共にウイングを託されたブンブンがウイングブンブンジャーロボに合体。ATMグルマーの直上に飛び上がったところで大也が合流しわざとお札攻撃を喰らい、落下スピードに大也の個人資産の重みを加えた「天空・全財産斬り」でATMグルマーを真っ二つにして勝利を収めたのでした。一応テーマとしてはブンブンの過去の克服だったんでしょうけど、個人資産を巡るなんやかやの連続で完全にそっちに頭が持っていかれてしまいましたね。というか、ヒーロー番組で個人資産なんて言葉出てこないだろ普通…。

仮面ライダーガッチャード 第43話感想

 捕獲したと思ったのも束の間、カードから溶けるように消えてしまった謎のケミー。錆丸はかつてこのケミー、カメドーンを兄の健一と共に作ったが、なぜかその時以来健一が自分に冷たく当たるようになったことを宝太郎に告白する。兄との関係を修復したい錆丸を後押ししようとする宝太郎だったが、ラボにはグリオンが迫りつつあった…。

 

 前回から引き続き錆丸先輩主役回と言っていいお話。まぁおおかたそんなことじゃないかと思ってましたけど、結局お兄ちゃんの方が勝手に錆丸先輩にコンプレックスを募らせていただけでしたね。まぁある意味では一番アイザックが必要な人でしたけど。そして、ライダーだけでなく先輩ズも着実に強くなっていることをこれまでしっかりと描写してきましたけど、エクスガッチャリバーを借りたとはいえドレッド改めドレットルーパーを相手にとうとう単独撃破という大金星を達成した錆丸先輩。かつて自身が取り込まれたトラウマと言えるドレッドを、その時宝太郎が救ってくれた時に使ったエクスガッチャリバーをもって倒すというのがまた痛快ですね。久々に登場したと思ったら量産型みたいな扱いになった挙句やられ役になったドレッドには気の毒ですが…。

ウルトラマンアーク 第1話 感想

 世界各地に怪獣が出現した「K-DAY」と呼ばれる事件から16年後。怪獣災害が日常化した世界に存在する街、星元市の山には、K-DAYの際に出現した宇宙怪獣の角が突き刺さったままになっていた。怪獣防災科学調査所・通称「SKIP」の所属である飛世ユウマは、異変が見られる怪獣の角の調査に向かうが…。

 

 ついに今年も新しいウルトラマンの物語の始まりの時がやってきました。ブレーザーが第1話から何から何まで異色尽くしだったので、今年はどんな始まり方になるかと思いましたが、ブレーザーの反動というわけでもないでしょうけれど、ウルトラマンの第1話としてはオーソドックスなものに感じられましたね。とはいえ、ウルトラマン(とはまだ名付けられておらず、謎の巨人扱い)が現れて既に数ヶ月が経過しているところから物語が始まったのは意表を突かれましたが。トリガー以降主人公の所属が防衛チームである作品が続いていましたが、今作では久々に主人公たちが非武装組織の所属になりましたね。怪獣災害の防止、調査、事後処理を行う組織というのは、直近ではシン・ウルトラマンの禍特対に近い印象を受けました。初回となる今回は、山に突き刺さったままの怪獣の角、モノホーンから寄生生物ウーズが出現し、鎧甲殻獣シャゴンに寄生、暴れ出すという筋立て。のっけから寄生生物なんて気色悪いものが出てきたのには驚きましたが、これもスフィアやカオスヘッダーみたいに今後怪獣が暴れ出す原因として登場し続けるのでしょうか。

 

 そして、シャゴンを相手とした記念すべきアークの初戦闘。アークに救われた石堂がスマホで映像を撮影する中、カットなしの長回しでの戦闘を見せながら画面端に経過時間を表示して、今回のウルトラマンも戦闘継続時間は3分ぐらいですよ、というのを視覚的にわかりやすく見せる、初回からなかなか意欲的な画づくりを見せてきましたね。飛んだり跳ねたり吠えたりと全くウルトラマンらしくなかったブレーザーとは異なり、アークの戦闘スタイルは原点に返ったような典型的なプロレススタイル。とはいえ、古式ゆかしい四角いバリアを張ったと思ったら、敵の攻撃を防ぐのみならずバリアを手に持って殴ったり、二つに割って刺したりと掟破りの戦い方も見せてきて度肝を抜かれました。ブレーザーのように全面には出さないけれど、今作もオーソドックスなだけでは終わらないという気概が感じられますね。そしてシャゴンを倒し寄生していたウーズも処分したアークが飛び去った後には光の円弧(アーク)が残り、それを見た石堂が「ウルトラマンアーク」と名付けるというきれいな流れ。また今作も目が離せなさそうです。

爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ18

 先斗とビュンディーにブンブンジャーの始末を依頼するキャノンボーグ。乗り気ではなかった先斗だったが、大事にしていたトレーディングカードを奪われ仕方なく依頼を受けることになる。一方大也は、先斗の小学校時代のクラスメイトの居場所を突き止め、彼の働く工場にいたが…。

 

 イターシャはハシリヤンに入る前は宇宙最速のスリとして鳴らしてたことが判明。絶対その頃の方が活躍してたじゃん。なんでハシリヤンなんかでパッとしない生活を送ってるんだか…。まぁそれはともかく、始末屋に依頼してブンブンジャーの始末を図ろうとするハシリヤンでしたが、先斗の大事なトレーディングカードを盗むという悪役らしいことをしたうえに、たまたま作戦に巻き込んだ人間が先斗の小学生時代の友達とその家族だったというこれまた悪役らしい運の悪さを発揮したおかげで、逆に完全に先斗を怒らせてしまい敵に回すというお粗末な結果に。まぁハシリヤンの自爆もありましたけど、やっぱり根っからのヒーロー気質なうえに人たらしな性格の大也が強すぎますね。しかし先斗もずっと借りっぱなしだったカードをわざわざ返しに来るなんて、あれでなかなか律儀な男じゃないですか。

仮面ライダーガッチャード 第42話感想

 ジェルマンを乗っ取りグリオンが復活したという予断を許さぬ状況の中、鏡花から未知のケミーの目撃情報がもたらされた。存在しないはずの102体目のケミーの正体を探るため、宝太郎、スパナ、錆丸の3人が調査を始めるが、その先は錆丸が育った錬金術の研究施設、金剛ラボラトリーだった…。

 

 既にニジゴンという101体目のケミーを出してしまった以上、あとはもうポケモンと同じくいくら数が増えたとしたっておかしくない状況ですが、102体目のケミーの調査のお話。まぁその謎自体は、金剛ラボラトリーが10年前にケミーを錬成してそれ以来研究し続けていると所長があっさり明らかにしてしまったのですが。いやもう、管理体制ガタガタじゃないですか…。ただでさえ既に役に立っていない錬金連合の存在価値がもはやゼロです。ミナト先生、早く新しい組織を作ってもらわないと。そしてそこに現れる、亀の甲羅と大砲を持つ謎のマルガム。どっかで聞いたことのあるような組み合わせですが、撃破してカードに取り込んでもなぜかドロドロと液体のようになって消えてしまう。一体このケミーは…。

爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ17

 ブンブンに会わせるという約束を果たすため、大也が買い取ったバーで先斗とビュンディーを迎えるブンブンジャー。しかし、肝心のブンブンはそこにはいなかった。ブンブンとビュンディーはかつてBBGに挑む同じチームメイトだったが、一度を除いてブンブンはビュンディーに負け続けていた。そのうえ事故でレーサー生命を絶たれ勝手にチームから去ったことに対して、ブンブンはビュンディーに対して顔向けできない負い目を抱えていた。そんな折、またも苦魔獣が現れ大也を除くメンバーは先に対応に向かうが…。

 

 明らかになるブンブンとビュンディーの過去。ブンブンジャー結成の理由が明かされた回もそうでしたけど、普段のんきにカレーばっかり作ってる様子からは想像つかないような後悔をいろいろ抱えてますねブンブンは。今回も先斗は絶好調。速攻でジムグルマーを倒してみせますが、ジムグルマーは巨大化。事前にキャノンボーグがヤルカーに施しておいた改造によって、直接苦魔獣を巨大化できるようになったようです。つまり、恒例だった巨大化前のレースの下りは今後は省略という大人の事情ですね。まぁ最終回まで毎回あれを考え続けるのは大変でしょうから、追加戦士も出てきたことだしここで打ち切りというのは妥当な判断でしょうし、何の説明もなしにフェードアウトするよりはよっぽどましでしょう。ヤルちゃんの見せ場が一つ減ってしまうし、レースをモニターしながらお気楽に応援するデコトラーデとイターシャの姿が見られなくなるのも残念なので、サンシーターには埋め合わせとしてまた別の見せ場を用意してほしいところですが。さて、巨大化したジムグルマーに対してもビュンディーが巨大変形したビュンビュンマッハーで追い詰める先斗でしたが、キャノンボーグはジムグルマーにも改造を施しており、第二形態として巨大なランニングマシンと化してその上でビュンビュンマッハーを延々と走らせることに。そのうちビュンビュンマッハーのタイヤがバーストを起こし窮地に立たされますが、ここで駆けつけたブンブンが素早いタイヤ交換を行ってリカバー。ピンチを脱しビュンビュンマッハーロボに変形すると、ジムグルマーを撃破したのでした。結局ブンブンとじっくり話すこととは叶わなかったものの、あのタイヤ交換で十分だと満足げなビュンディー。彼の方にブンブンに対するわだかまりはなかったようなのは幸いですが、「地球を捨てた」と語っていた先斗にはどんな過去が…。