BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

恐竜の飼いかた教えます

新版 恐竜の飼いかた教えます

新版 恐竜の飼いかた教えます

 特に新しい本ではありませんが、なんとなく取り上げたくなったので。

 タイトルの通り、犬や猫の飼い方のように、恐竜の飼い方についてその習性、餌、飼育のために必要な設備、繁殖方法、かかりやすい病気と治療法、どこで買えるかに至るまでを解説した本。ちなみに著者紹介によれば、著者はイギリスで妻と息子、それにヒプシロフォドンと暮らしているそうです。紹介する恐竜については、飼う人の経験や飼育目的などに応じて、次のように分類されています。

  • 1.初心者向けの恐竜
    • コンプソグナトゥスなど
  • 2.家庭用のペットとしての恐竜
    • ミクロラプトル、ヘテロドントサウルスなど
  • 3.翼をもつペット恐竜
    • 始祖鳥、ソルデスなど
  • 4.レクリエーションやサーカスに向いた恐竜
    • オルニトミムスなど
  • 5.警備のための恐竜
  • 6.卵と肉用の恐竜
    • プラテオサウルス、プロトケラトプスなど
  • 7.皮革と羽毛用の恐竜
    • テリジノサウルス、アンキロサウルスなど
  • 8.動物園とサファリパーク用の恐竜

 「飼育のプロが教える最適なアドヴァイス満載の手引書」とあるだけあって、これさえあれば今すぐにでも恐竜の飼い主になれる内容の充実ぶり。読めばきっとオルニトミムスの騎乗を楽しんだり、イグアノドンのステーキやプロトケラトプスのかたゆで卵が食べたくなること請け合いです。また英国人の著者らしく、ところどころブラックなジョークが見受けられるのも面白いです。たとえば、それぞれの恐竜には「草食」「夜行性」「排泄のしつけが可能」などの特徴を示すアイコンがついているのですが、「子供好き」のアイコンとは別に「子供を食べるのが好き」のアイコンがあったり。CGによる恐竜の美しいイラストも満載で見ているだけでも楽しいのですが、やはり面白いのは文章の方なので、子供よりも大人の恐竜ファン向けの一冊と言えるでしょうね。

 ちなみに上に挙げたのは新版の方ですが、旧版の方も面白いですし手描きのイラストも味があります。地元の図書館などで運よく見つけるなどできたときは、こちらも読んでみることをお勧めします。

恐竜の飼いかた教えます

恐竜の飼いかた教えます