BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

スーパーヒーロー魂2015 レポート

 今年もこの日がやってまいりました。特撮ヒーローソングフェス、「スーパーヒーロー魂」。会場はいつものお台場はZepp Tokyo。例年ならば開場から実際に会場の中に入れるまで30分以上待たされるのが普通なのですが、今回は10分足らずで入場。何かがおかしい・・・と思いながら会場に入って、その謎が解けました。昨年までは1階のフロアはすべて立見席だったのですが、今年からその8割ほどに椅子を置いて指定席としていたのです。おかげで指定席の人たちは急いで会場に入る必要がなくなり、その分残る立見席の我々が早く入ることができた、という次第。立見席はフロアの最後方へ追いやられ面積も狭く、入場した時はこれは失敗したかな・・・と思いましたが、最終的には立見席の客が少なくスペースに余裕があったため、ステージから遠いという点に目をつむればむしろきっちり詰められている指定席よりもよかったのでは?と思えました。

 さて、席の変化についてはこれぐらいにして、例年どおり曲目紹介といきます。歌手名は敬称略で。

1.機動刑事ジバン(「機動刑事ジバン」OP:串田アキラ
2.星雲仮面マシンマン(「星雲仮面マシンマン」OP:MoJo
3.特救指令ソルブレイン(「特救指令ソルブレイン」OP:宮内タカユキ
4.重甲ビーファイター(「重甲ビーファイター」OP:石原慎一
5.時空戦士スピルバン(「時空戦士スピルバン」OP:水木一郎

渡辺宙明生誕90周年記念コーナー〜
6.宇宙刑事ギャバン(「宇宙刑事ギャバン」OP:串田アキラ
7.宇宙刑事シャイダー(「宇宙刑事シャイダー」OP:串田アキラ
8.バトルフィーバーJ(「バトルフィーバーJ」OP:Mojo
9.大戦隊ゴーグルV(「大戦隊ゴーグルファイブ」OP:MoJo
10.オー!!大鉄人ワンセブン(「大鉄人17」OP:水木一郎

 コーナーが終わったところで、なんと2階席に来ていた宙明先生ご本人にスポットライトが。今年で御年90歳。大変だとは思いますが、これからも新たな宙明節サウンドが聴けることを期待してやみません。

スーパー戦隊コーナー〜
11.電磁戦隊メガレンジャー(「電磁戦隊メガレンジャー」OP:風雅なおと
12.烈車戦隊トッキュウジャー(「烈車戦隊トッキュウジャー」OP:伊勢大貴)
13.なんじゃモンじゃ!ニンジャ祭り!(「手裏剣戦隊ニンニンジャー」ED:伊勢大貴)
14.さぁ行け!ニンニンジャー!(「手裏剣戦隊ニンニンジャー」OP:大西洋平

 トッキュウジャー、そしてニンニンジャーと、最新戦隊を投入。私は去年「スーパー戦隊魂」には行っていないのでライブでトッキュウジャーを聴くのはこれが初めてでしたが、出だしの「Go for it!!」でいきなり観客のテンションが最高潮に達するのがすごい。ニンニンジャーED、初めて踊りましたが結構疲れますね・・・。そして、今回ニンニンOPのためだけに出演してくれた大西さん、ありがとうございました。

15.たたかえ!!シージェッター海斗(「シージェッター海斗」テーマソング:水木一郎
16.まほろばの群青(「シージェッター海斗」テーマソング:水木一郎

ウルトラマンコーナー〜
17.ウルトラマンパワード(「ウルトラマンパワード」OP:前田達也
18.この宇宙のどこかに(「ウルトラマンパワード」ビデオ版ED:前田達也
19.TAKE ME HIGHER(「ウルトラマンティガ」OP:前田達也石原慎一風雅なおと

 ここ数年、前田さんが出演してくれるようになって90年代のウルトラソングを生で聴けるようになったのはうれしい限り。今回も長い白髪を後ろで束ね、サングラス、白いスーツという出で立ちで、すっかり「ドクターギバ」という呼び名が定着。今回は念願だった「この宇宙のどこかに」も聴くことができました。思わず夜空を見上げたくなる、本当にいい曲です。そして、前田さんに加え石原さん、風雅さんがそろったことで実現した、TAKE ME HIGHER「コロンビアレコードバージョン」。ほんの少し前まで、ウルトラシリーズの主題歌アルバムなどにこの曲が収録される場合は権利関係のせいでこのカバーバージョンだったんですよね。まさか生で聴けるとは思いませんでした。他の2人にダブルピースを促し、自身も実行して「V6」とボケをかます前田さん。

仮面ライダーコーナー〜
18.仮面ライダーAGITO(「仮面ライダーアギト」OP:石原慎一
19.Dead or alive(「仮面ライダー555」挿入歌:石原慎一
20.BELIEVE YOURSELF(「仮面ライダーアギト」挿入歌:風雅なおと
21.仮面ライダーBLACK RX(「仮面ライダーBLACK RX」OP:宮内タカユキ
22.誰かが君を愛してる(「仮面ライダーBLACK RX」OP:宮内タカユキ
23.ドラゴン・ロード:串田アキラ(「仮面ライダーZX」イメージソング)
24.男の名は仮面ライダー(「仮面ライダー(新)」後期OP:水木一郎

 毎年平成ライダーが有名歌手を主題歌に起用しているせいで、相変わらず平成はアギトぐらいしか歌えないという嘆かわしい状況。アギトとDead or aliveの間に石原さんが一旦ステージ袖にはけたかと思ったら、ものすごくピッチリしたビキニパンツを履いて登場し会場騒然。ショッカーさんの言う通り、お前がDead or aliveだ。このあいだ泉政行さんがお亡くなりになったのが頭をよぎり、不謹慎とまでは言わないものの、なんだか複雑な心境に。

25.救急戦隊ゴーゴーファイブ(「救急戦隊ゴーゴーファイブ)OP:石原慎一
26.特警ウインスペクター特警ウインスペクター」OP:宮内タカユキ
27.科学戦隊ダイナマン(「科学戦隊ダイナマン」OP:MoJo
28.宇宙刑事シャリバン(「宇宙刑事シャリバン」OP:串田アキラ
29.男はひとり道をゆく(「快傑ズバット」ED:水木一郎
30.太陽戦隊サンバルカン(「太陽戦隊サンバルカン」OP:串田アキラ

 ラストは各出演者が鉄板とも言える持ち歌を歌う中で、アンコール前のトリの曲にズバットのEDを持ってくるアニキ。アンコールでもいつも通りしゃべり倒すせいで、なかなかサンバルカンを歌えないクッシー。サンバルカンを歌う前に、70年目の終戦記念日ということで、みんなで一分間の黙とう。これからも明るく楽しく、特撮ヒーロー番組とヒーローソングを楽しむことのできる平和な日本であってほしいものです。

 さすがに去年は選曲が昭和に偏りすぎたと判断したのか、最新の戦隊主題歌を投入したりして若返りが図られたのはよい傾向。平成ライダー主題歌の状況がこれ以上改善されるのは望み薄なので、次回はエックスやギンガなど、ウルトラシリーズの最新曲に力を入れてほしいところです。今年は例年と違いお台場の花火大会の一週間後だったため、帰りのゆりかもめにもゆったり座れました。来年もこの日程でやってほしいものです。